時代を先読みし、チャンスを生み出す 未来予測の技法

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時代を先読みし、チャンスを生み出す 未来予測の技法

  • ISBN:9784799322116

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内容説明

「飛行機の実現までには百万年から一千万年はかかるだろう」
 ニューヨーク・タイムズがこの記事を掲載してわずか数週間後、ライト兄弟は人類で初めて空を飛び、この予測を覆しました。
 一流紙でジャーナリストを務めるほどのエリートが、なぜそんなことを自信満々に書けたのだろうと、当時の人々は笑いました。
 しかし、彼らもまた、こう考えていました。
「宇宙船? そんなものは夢のまた夢だ」

 現代を生きる私たちも、未来を見誤るという意味では、宇宙船を夢と考えた人たちを笑うことはできません。
 現在日本で2800万(2017年9月)を超えるユーザー数を誇るFacebook ですが、「実名登録なんて日本でははやらない」と言われていたのは、ほんの数年前のことです。
 今では多くの人が使っているiPhone にしても、発売当初は「おサイフケータイが使えない」「赤外線がないなんてありえない」などの理由から、はやらないという意見が多数派でした。

 これから私たちの社会がどう変化していくのかは、今の社会を真剣に眺めるだけではわかりません。巷にあふれる未来予測本を読んでも、わかることはないでしょう。私たちはいつも未来を予測し、そして外し続けてきました。人間は本来、未来を見誤るものなのです。

 私たちの多くは、今目の前で起きていることからしか将来のことを考えることができません。しかし、現在の景色という「点」だけから行う未来予測は、だいたいにおいて外れます。
 なぜなら、その一点においてでさえ、現実世界は膨大な要素にあふれているからです。それらが互いに複雑に影響し合って社会を発展させているのですが、それらをすべて把握することは、人間の脳というハードウェアの性能では、まず不可能なのです。

 一方で、驚くほどの先見性を発揮して大きなリターンを得る人が稀にいます。
 たとえば、スティーブ・ジョブズは1980年代、当時30代だったころから、すでに個人がスマートフォンを持つ未来を予言し、それを自分の手で実現させることを決めていました。

 彼らはどのようにして「線」を見ているのだろうか。その思考法を汎用性のあるロジックとして整理できれば、ビジネスを進めるうえで大きなメリットになる。そう考えて、これまで自分なりに探究を続けてきました。

 本書では、そこで見出すことができた技法をお伝えしたいと思います。

※ 本書は、2015年に小社より刊行された『未来に先回りする思考法』を再編集・改定したものです。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ミライ

30
メタップスの佐藤さんの最新著書。内容は佐藤さんが2015年に出した作品「未来に先回りする思考法」をアップデートしたもの(あいかわらずわかりやすい内容だった)。点を線でみることで、ある程度の未来は予測できる。google、amazon、facebookなどの成功している企業の経営者は、未来をある程度予測している、その証拠に各企業が目指している方向は恐ろしく似通っている(宇宙開発・人工知能など)などなど。ページ数少ないので数時間でサクっと読める。2018/02/21

アベシ

19
テクノロジーはあらゆる境界をなくしてゆく。その時国家と企業の境界さえ失われていく。これからの貨幣のあり方を考えれば分散化が進めばそうなるだろうと予測はできるでしょう。これまで私は、人間が生きて行けるのはいろいろなものが偏在している、つまり不平等だからだと思っていました。 しかし今後、究極の富とも言える情報のエントロピーが限りなく0に近づく社会で人間は何の為にいきていくのでしょう。佐藤さんの今後の思索がますます楽しみです。 2019/03/16

Tenouji

12
コンピュータ自体が無限に近い有限手続きシミュレーターとも言うべきもので、人間の手続き化できる活動を自動化していってるんだよね。それらをパターンと言ってるんだけど、恐らく人間の進歩や自然界の進化を完全にパターン化できれば、その活動は終わるのかもしれないねw。2018/02/04

ちゅん

10
過去から未来への流れがあって、それは変えられず、イノベーションは先回りした誰かが起こすもの、、、らしい。GAFAは自動運転やAI、宇宙や仮想空間など、皆同時期に同じものに目をつけている、、、らしい。つまり「人が未来をつくるのではなく、未来の方が誰かに変えられるのを待っている」、、、らしい。正直自分には関係無さそうな世界観だが、頭の良い人の凄さを知るのは楽しい。2023/01/23

ニョンブーチョッパー

9
★★★★☆ 次に「来る」モノ・コトを先読みし利益を得る。世の中の動きの原理やパターンはどれもなるほどと納得の内容だけれど、そこから実際の行動に移すことの間には高いハードルがありそう。Googleの20%ルールが経営層が戦略に失敗したときのためのリスクヘッジだという話には驚いた。全体的に図が(どこかで使った図の使い回しなのか)左→右に遷移する形式で書かれているけれど、本書は右→左に文章が書かれているのだから、図も同じように右→左に遷移するように書かれていると見やすくなったと思う。2021/01/03

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