内容説明
神話の里でトレインジャック! スサノオ伝説をめぐる古代史の闇とは―― そして人質60人の運命は!? スサノオの神社を潰せ。さもなくば人質は全員死ぬ! スサノオノミコトがヤマタノオロチを退治したという古代神話に彩られた島根県奥出雲。旅行作家・高木は、三段スイッチバックで有名なJR木次線を旅行雑誌の取材で訪れるが、駅に置かれたノートに「奥出雲で盛大な花火を打ち上げる」と書かれた意味深なメッセージを見つける。その後、休暇中の亀井刑事親子が乗った木次線の列車がトレインジャックされ、犯人からは耳を疑う要求が――!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
wasabi
10
あはは、トラベルミステリーを掲げながらここまでヒドイと笑っちゃうなぁ。ヒドイとまで言うのもヒドイけど、ヒドイでしょ。真っ当な、いやフツーの読者がミステリーを期待して読めば、誰しも怒りをこして呆れますわ。これ、出雲神話における国譲りの解釈を問う単なる論戦ですから。それも、最終章の百竹センセの説得までは、同じ見解を繰り返し繰り返し述べられるし。ほのぼのローカル線をトレインジャックしてまで訴えるには、甚だ無理がありすぎ。ともあれ、勉強になりました。2019/11/14
チャーシュー
3
タイトルにひかれて購入しました。 出雲について知らないと読むの辛いかもしれません。
たかひー
2
★★ 太平洋戦争の次は神話に興味が出たのか?ミステリーとしてはがっくし。2019/06/12
gumra
2
?……… でも、ついつい読んでしまう? ★★2018/01/26
冬樹
1
あのほのぼのした木次線でトレインジャック。記紀と出雲風土記の解釈を巡る話だが解説的になりがちなものをサスペンスにしたのが面白いし読みやすい。シリーズの途中なのかな。作者の興味の幅がうかがえるのも面白い。2025/03/08