毎日新聞出版<br> 生の肯定(毎日新聞出版)

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毎日新聞出版
生の肯定(毎日新聞出版)

  • 著者名:町田康
  • 価格 ¥1,500(本体¥1,364)
  • 毎日新聞出版(2018/02発売)
  • ポイント 13pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784620108032

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内容説明

本年の話題作『ホサナ』につづいて、町田文学の傑作がまたもや誕生。世間並みに生きることが困難になり、「余」を自称して超然と生きることを決めた男。上から目線で世の中を見下ろすことで、自尊心を保っていたものの、数々の思わぬ出来事により精神に変調をきたし、自殺願望にさいなまれるようになる――そんな格闘を経て、本作では世の中の人とふれあって普通に生きよう、生を肯定せんとする余の懊悩する姿が描かれる。その心の内からつむぎだされる言葉とイメージの世界は町田作品の中でもっともテンションが高い。読者は強烈な笑いと、筆舌につくしがたい文学体験に誘われるだろう。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ペグ

63
余 三部作の内、二作目「この世のメドレー」を飛ばしてこちらを読了。町田作品は狂気を孕んだグロテスクな場面の中に人間の本質や真実をするりと描いていて油断ならない。着地に大いに納得。町田康の世界にまんまと取り込まれた〜。2018/07/31

テクパパザンビア

34
面白かった?余が善哉を叫ぶ超然者から自然へと…。スーパービュー踊り子号と脳内参議院議員が印象的でした。『どつぼ超然』にも果敢に挑戦してみます。2018/04/15

chanvesa

27
「ムーンライトながら」の「ながら」の解釈や、作中作品(アイデア)の「目なし代官」の面白いけれど、『ホサナ』に通じるようなグロテスクさに少し疲れる。2018/08/05

Roadblue

15
推理小説的な要素を込めて読者を引き込もうとする本に慣れてしまっていると、つまり筋書きを予想しながら読もうとすると、話がカオス過ぎてついて行けない。 町田との付き合い方はただただ脱力して読むこと。すると文章のテンポは心地良いし、ナンセンスでも町田独特の言葉センスが楽しめる。脳内参議院議員の登場で話は急展開し余と龍神沖奈(龍神って堺ネタ?)との対決は予断を許さずスリルがある。終盤のグロい展開の後のエンディングに、余はムーンライト長良に乗って横浜美術館に行った、それだけの話だったのかという綺麗なオチに行き着く。2018/02/18

sayzk

10
JRの電車に乗る。乗った途端に頭の中のもう一人の別人と頭の中でとんでもない人物とドタバタになって、頓悟する。そんな話。面白くないと言えば面白くないし、力を抜いてアホな話と思って読めばよろしい。2020/11/03

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