告白 あるPKO隊員の死・23年目の真実

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告白 あるPKO隊員の死・23年目の真実

  • 著者名:旗手啓介【著】
  • 価格 ¥1,595(本体¥1,450)
  • 講談社(2018/01発売)
  • ポイント 14pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062205191

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内容説明

「息子がどのような最期を遂げたのか、教えてくれる人はいませんでした」――日本が初めて本格的に参加したPKO(国連平和維持活動)の地・カンボジアで一人の隊員が亡くなった。だが、その死の真相は23年間封印され、遺族にも知らされていなかった。文化庁芸術祭賞優秀賞など数々の賞を受賞したNHKスペシャル待望の書籍化。隊員たちの日記と、50時間ものビデオ映像が明らかにした「国連平和維持活動の真実」。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

遥かなる想い

193
第40回(2018年)講談社ノンフィクション賞。 日本が初めて本格的に参加したPKOの地 カンボジアで 亡くなったひとりの隊員の死の真相を 追った物語である。いったいカンボジアで何が起きていたのか?なぜ悲劇は起きたのか? 「キリング・フィールド」とよばれた カンボジアの大虐殺… 平和のために カンボジアに赴き、そこで 亡くなった高田晴行警部補たちの 苦闘の日々が 二十三年の時を超えて 現代に蘇る… ポルポト派ニック・ボン准将との再会は なぜか心に痛い、そんな印象だった。2018/08/05

Willie the Wildcat

66
当事者意識の欠落と”政治”優先。心に負った傷を当事者は背負い続ける。PKO協力法?AK47買うでしょ!隊員の聞き取り調査もおざなりで、検証結果はたった4ページ!?英国などとは比較にならない体たらく。襲撃場面の件が現実。隊員の方々の日記やインタビューなど、1つ1つが現実。現場に丸投げの挙句、”空気”の圧力。随所の”涙”に、もれなくグッとくる。苦しい時にこそ垣間見えるリーダーの資質。首相、大臣、官房長官、警察庁長官殿・・・、生命以上の優先事項はありません。高田氏の喪失がPKO活動に活かされることを信じたい。2018/08/20

おかむら

42
PKOというとまず自衛隊を思い浮かべるが、カンボジアでは自衛隊の他にも「文民警察官」が派遣されていた。「文民」や「平和維持」という字ヅラからなんか安全ぽいイメージがあるが、実情は危険そのもの。戦場に丸腰。殉職した警察官の死の真相を探るノンフィクション。NHK取材班の労作。政府が蓋をし当事者たちも長い間抱え込んできた真実。偉い人たちは安全な場所から命令する。表紙の写真にグッとくる。2018/11/25

しげ

35
図書館で目に留まり、数年前に本編を視聴していたので、その時の壮絶な印象が思い出され手にしました。ディレクターとして番組制作、取材にあたった著者の編集本で放送前後の事(当事者、遺族との会話)など興味深く読めました。法整備もままならない中でのカンボジアPKO派遣…賛否もさることながら、自衛隊、警察、選挙監視等の派遣者は「まるで手足を縛られたまま」危険地帯に放り込まれた不幸な事件です。当然、政治家も役人も悪いのですが国民も未熟でした。台湾を含め南西が騒がし昨今、歴史から学ばなけならない事は沢山有ると思う。2022/08/28

スー

28
73国際社会で孤立するのではという恐怖にかられた日本は停戦合意がなったカンボジアに初めて自衛隊と警察官を派遣、そして警官が射殺される最悪の結果になってしまう。平和になったと送りこまれた警察官は自衛隊と違いカンボジアの各地に送られ任務に付くが彼等の日記や報告書では現地が平和とは程遠い状況で兵士から農民までがAK-47やRPGを持ち銃撃砲撃が日常で命の危険にさらされ安全を確保する為に防弾チョッキの手配や自前でAK-47やM-16を手に入れたり塹壕やシェルターを掘ったりしたという緊迫した現実が伝わってくる。2021/06/05

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