内容説明
日本史の常識を根底から覆す、歴史エンターテインメント、開幕!
信長に愛されし男、
「不思議の国」の戦国時代を目撃す。
1563年7月、31歳のポルトガル人宣教師フロイスは、夢にまでみたジャパゥンの地を踏んだ。熱病や火事、迫害など絶体絶命の危機に晒されながらも、徐々に協力者を得て布教を進めていく。
しかしあるとき、最大の理解者であったキリシタン大名・大村純忠が、改宗に反発する家臣たちに殺されたとの知らせを受ける。布教の拠点であった町は焼け、略奪や殺人が横行する混乱のなか、ついにフロイスも囚われの身となるが――。
行く手を阻む幾多の苦難は、神が与えた試練か、悪魔の妨害か!?
戦国時代の日本に約30年滞在し、信長とも親交があったポルトガル人宣教師ルイス・フロイスが残した詳細な記録『HISTORIA DE JAPAM(日本史)』を下敷きに描く、圧倒的スケールの歴史長篇!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
鯖
18
ルイス・フロイスの日本史を元にした小説。流水さん曰く、10巻以上、10数年はかかる見込みだが、全巻訳したいとのこと。4巻が本能寺の予定とのこと。フロイスが仏教や坊主について、男色女犯等等七つの大罪そのものだとdisりまくる訳ですが、どんな宗教だって最初はカルトだし、どうやったって腐敗してくし、他者への不寛容が際立つようになんのよ…。しょせん同じ人間が作ったものだもの。その上で、なるったけフラットでいられるような神様を信じてみたいよなあと、お寺も神社も大好きな無神論者は思うのであった。2018/02/12
サケ太
17
これは非常に興味深い。イエスズ会の宣教師、ルイス・フロイスは一度目のジャパゥン(日本)渡航に失敗した後、再度の機会を得た。かねてより不思議の国ジャパゥンに興味を持っていた彼は宣教師としての使命を果たすべくジャパゥンの地を踏む。ジャパゥンの人々の風習に戸惑い、言語に興味を覚えながら日々を過ごしていく。異国の地の常識を唯否定するのではなく、受け入れて適応していく宣教師たちの姿は新鮮。ルイス・フロイス著『日本史』をベースに描かれる物語。非常に丁寧で、彼からどのように日本が見えたのか分かりやすい。2018/02/15
ヒダン
12
聞くところによると、自称流水大説史上最高傑作と名高い本作、ちなみに第二巻はこれを上回る傑作なのに第一巻の売り上げ待ちらしい、面白かったけど売れなそう、という感じだった。主人公はザビエルの少し後に来た宣教師。ルビ、カタカナ漢字の使い分けなど記号の用法を工夫することで、南蛮人のジャパゥンでの手探り感を表現していて、最初は変でもそのうちこの形式しかないと思うくらいしっくりきた。流れる水のようにさらさらと読めて、記号法への慣れという感覚も面白いが、超長編の一冊目だから登場人物が出揃ってなく山場が小さく感じられる。2018/11/29
CCC
8
流水大説らしからぬまともさ。複雑な当て字の使い方ぐらいしかそれっぽい要素が見いだせない。記録に忠実という自負は嘘ではなかった。至って真面目な『フロイス日本史』翻案。2018/11/04
スプリント
6
想像していたより細かく丁寧に書かれています。信長と対面するのはまだまだ先ですね。2018/04/09
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