内容説明
物質的繁栄より国民の幸福を追求するブータン。長らく秘境の国だったが、2011年に国王夫妻が来日しブームが起こった。同国の国民総幸福政策は国連も注目、全国90の自治体が参加して「幸せリーグ」が設立されるなど日本の地方行政にも大きな影響を与えている。国民は本当に幸福なのか、仏教王国だが紛争はないのか、などその実像を紹介。経済と幸福との関係、指導者のあり方など、日本の進路を考える上でも示唆に富む本。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
いとう・しんご
10
「トウガラシ讃歌」きっかけ。九州ほどの国土に人口70万人、'12年度予算は510億円でうち171億円はインドからの無償援助。米軍駐留のために2000億円を超えるミカジメ料を払っている日本と比べて、どっちが外交上手? インドと中国に挟まれて独立を維持し続けるために、独自の国作りをするブータンは今後、先進各国の進む道を先取りしているかもしれない、と思いました。2024/04/14
zikisuzuki
0
観光本かなと思い手にしたが、歴史、社会、環境などかなり誠実に深く解説していてとても面白く読めた。この大国に挟まれた小さい国が吸収合併される事なく誇りを持って近代化をしていく中で、前国王のゲリラ掃討戦の時の言動が心に響いた。鑑みて日本の国防、自立のあり方等にも色々と考えさせられてしまった。2017/09/22
cymbal
0
第二次ドゥアール戦争での国王の行動や関係性をうまくやる行動原理についてなど、かなり読ませる。学ぶべきところの多くある国だと感じた。2017/08/21
Sanchai
0
一部の章に限って再読。2019/09/01
Sanchai
0
2年ぐらいブータンに関わった上で読むと理解しやすい。ただ、研究者の方の語るエピソードって、その一つ一つはいいけれど、その後その調査対象者や対象地とどう関わるのかという、結構根本的な点が気になった。聞き取り調査をやっておいて、その後その相手から何かの支援要請があってもなしのつぶてというのはどうなんだろうかと思う。お陰で後からその地に行った日本人が同じような要望を受けて戸惑う事態も起こり得る。2018/12/21
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