文春e-book<br> 白鵬伝

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文春e-book
白鵬伝

  • 著者名:朝田武藏
  • 価格 ¥1,629(本体¥1,481)
  • 文藝春秋(2018/01発売)
  • ポイント 14pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784163907888

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内容説明

今一番白鵬を知る著者の自信作!

白鵬が語る、土俵の真実。
「私は幸せだろうか」の真意とは。

一人の男が、9年(いずれも年間最多勝)もの長きに渡って、国技の頂点に君臨し続けたという事実――。
日馬富士の暴行事件に端を発し、以降マスコミのターゲットとなってしまった横綱・白鵬。2017年九州場所であげた優勝40回の偉業を誰が評してくれたか。本書を読めば、これまで白鵬が何を考え、何と向き合い、何を求めてきたのかがありありと分かる。それを知れば、必要以上に彼を責めるようなことは出来なくなるだろう。彼の言動や行動にある背景も理解できるはずだ。
8年をかけて100時間余りのインタビューを重ねてきた、元日経新聞社会部の記者、朝田武藏氏。その取材から、白鵬の人生を彩る3つの歴史的舞台を本書にまとめた。

I  不滅と言われた優勝記録32回を、白鵬が超えるに至る『大鵬越え伝説』。
II 相撲の神様、双葉山の69連勝に、白鵬が挑み、あと一歩という場面で、稀勢の里に敗北した『未完の伝説』。
III 30歳を過ぎた白鵬が、受難の2年間を乗り越え、通算勝利記録を更新した『1048勝伝説』。


【目次】
I 大鵬越え「心技体。8割は心である」2014年夏場所―2015年春場所
第1章 大局観その壱「自分に打ち勝つという事」
第2章 2015年春、最強の証明。「今が一番強い」
第3章 大局観その壱「こころを真ん中に置くという事」
第4章 大局観その壱「最前を図り、最悪に備えるという事」
第5章 大局観その壱「一番の敵は自分であるという事」

II 慟哭、稀勢の里戦「これが負けか」2010年初場所―2010年九州場所
第1章 大局観その壱「最強の夢、未完の夢、終わらぬ夢」
第2章 大局観その壱「柔らかさは力に勝り、柔らかさは速さに勝つ」
第3章 11・15、敗北。「平成の連勝記録が止まった日」
第4章 大局観その壱「忘れる努力、開き直る努力、運に勝つ努力」

III 「甦る野性」苦悩の果てに……
第1章 大局観その壱「自分を追い込むという事」2015年夏場所―2017年夏場所
第2章 1048、復活。「灼熱の15日間」2017年名古屋場所

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

124
三月場所の千秋楽に白鵬の半生記を読みました。リアルタイムで白鵬の相撲を観ているので、当時の白鵬の心情・心の内が良く解りました。但し、かなりマニアックな内容なので、大相撲ファン・白鵬ファン以外にはオススメしません。東京オリンピック2020の開会式で、白鵬の横綱土俵入りを是非観たいなぁ!JOCの皆様宜しくお願いします。2018/03/25

ようはん

15
白鵬最強伝説の舞台裏。相撲の第一人者としての苦労と努力というか、過去の大横綱に学んだり日々の稽古や精神の鍛錬にも試行錯誤があったりと白鵬の数多くのエピソードを知る事が出来た。白鵬が抜きん出た存在だったとはいえ、日馬富士に稀勢の里、把瑠都といった面々の名を見ると数年前の上位陣はなんだかんだで充実していたなと感じる。2020/01/01

夜郎自大

8
相撲を愛していることが本人の言動や言葉遣いから滲み出ている。高みに到達してもなお、さらに自己を奮起させ前に進めさせるところの心境にだいぶ迫っている良本であった。 そう言う心境に自分自身を持っていくために、自分自身と闘うのかもしれない。2021/10/15

tsunemi

8
六連覇、七連覇、63連勝、1000勝、1047勝など節目の取組を数多く事細かに解説してくれ相撲ファンがどっぷり楽しめる内容の濃い一冊、取組がまぶたによみがえった。63連勝一番警戒していたのは安美錦たったのか。双葉山は片目、片小指無かったのね。谷風は名古屋、大阪含めると98連勝!雷電勝率.962、生涯10敗しかしてないとは!立ち合いの呼吸、後の先のコツ、いろいろ勉強になりました。今場所も独走、いまだにかなわないんですからね。2019/11/21

Kazuo Ebihara

8
史上最強の横綱とも言われる白鵬。 15歳の時、モンゴルから来た少年は身長175センチ、体重62キロの痩せっぽちだった。帰国前夜にようやく宮城野部屋に決まった。序ノ口デビューの場所では負け越し、三段目に昇格するのに6場所も要した。 激しい稽古による肉体鍛錬とあくなき探究心から生まれた後の先の立ち合い、呼吸法、多彩な技。近年、相次ぐ怪我やバッシングの中、稽古法を変え、新戦術を追い求め続ける白鵬。著者は、日経新聞社会部出身のノンフィクションライター。長期間に亘って密着取材し、白鵬の心の中の言葉を引き出した。 2018/04/16

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