光文社新書<br> 1985年の無条件降伏~プラザ合意とバブル~

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光文社新書
1985年の無条件降伏~プラザ合意とバブル~

  • 著者名:岡本勉
  • 価格 ¥902(本体¥820)
  • 光文社(2018/01発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784334043339

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内容説明

戦後の日本は脅威の経済復興を遂げ、終戦からたった11年で、政府の経済白書が「もはや戦後ではない」と宣言した。ところが、バブルが崩壊した後の長期不況は「失われた20年」だ。日本経済は敗戦から11年で立ち直ったのに、バブル崩壊では20年経っても立ち直ることができなかった――。80年代、あれほど元気だった日本経済はなぜ「失われた20年」に陥ったのか?現代史の転換点を臨場感満載に描く。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

鉄之助

239
このタイトルでなかったら、手に取らなかったかも…。しかし、読んでみたら想像以上に面白かった。「プラザ合意」が、バブルの崩壊→失われた20年(長期不況)の起点となっていたことが、手際よくまとめられよく分かった。この本の最大の魅力は、バブルはなぜ起き、いつからいつまでだったのか? が明解なこと。バブルは正確には1988~89年の2年間だけだった!(正直ビックリ) その波があまりにも大きかったから、多くの人は1996年ぐらいまで続いていたように勘違いしているのだ、という。最終章「日本経済の未来」はがっかり。2020/09/18

獺祭魚の食客@鯨鯢

57
 バブル景気と失われた20年はアメリカの双子の赤字を解消するために意図的にドル安に金融調整したことにより生じた。当時の日米トップはレーガンと中曽根のロンヤス関係でした。はじけることを見越した強引な政策で日本の失われた国富は計り知れない。  ようやく立ち直りつつある中トランプ安倍関係でまた同じ道をたどろうとしている。企業は中国から米国への投資を余儀なくされた。新たな米中という新たな冷戦構造を作り出したのもそっくり。  当時は天安門事件により中国は逆風に晒されていた。今またコロナで…。歴史は繰り返す。

川越読書旅団

29
プラザ合意がバブルのトリガーとなった略説は良いのだが、内容にタイトル程の深みがなくちと残念、、、。2018/04/08

kawa

25
85年のプラザ合意、86-87年の円高不況、88-89年のパブル、90年はじけるバブル、失われた20年。時々の時事ネタと絡めて解り易く書かれている。自分の当時の仕事や家庭上の出来事等と重ねて考えられる。長期的なスパンで経済の流れを掴む初心者向け良書だと思うが、もうちょっと当事者の発言等を深堀りして、何故、無条件降伏になってしまったのかなど、更なる真相に迫ってもらいたかった所も…。2018/06/27

hk

24
1985年といえば…田中角栄が脳梗塞に倒れ中曽根康弘がフリーハンドを獲得。グリコ森永事件が犯人側の一身上の都合によって終結。ジャンボ機墜落事故。阪神がジャイアントキリングで読売をまくって優勝。…など大きなニュースが目白押しだった。その中で埋没してしまいそうな扱いだった「プラザ合意」。これが日本にとって大きな分水嶺となった。本書はこのプラザ合意からバブル崩壊そして現在のアベノミクスに至るまでの推移を、池上彰も冷や汗ものの解り易さで振り返っている。細部にこだわらず大まかな流れを知りたい人にお勧めしたい一冊だ。2018/03/17

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