内容説明
認知症の人と会話をする際に大切にしたいこと(心得)、ケアで役立つ「聞き方・話し方」が習得できます。何日も着替えない、食事の途中で手が止まる、失禁、体や髪を洗いたがらない、「帰りたい」と言う、物を盗られたと思っている、歩き続ける、大きな声を出すなど、よくある事例をとりあげ、実際の会話をマンガやイラストを使いながら解説。お互いの気持ちが通じるように導いています。本書で紹介するケアは、認知症ケアの基本といわれる「パーソン・センタード・ケア」の考えに基づいています。 1.その人の思いを聞く、 2.健康状態・生活歴などの情報を集める、 3.心理的に満たされていないこと(ニーズ)を見つける、という3ステップをふむことで、認知症の人の言動の理由がわかり、気持ちを理解することができ、いま必要なケアを見つけることができるでしょう。うそをついたり、ごまかしたりせず、信頼関係を築くことで、ケアは確実に楽になっていきます。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kumiko
29
仕事用。一言で認知症といっても一人一人違うからコミュニケーションは難しい。難しいけど難しく考えすぎてもうまくいかない。基本的な事が書かれているがだからこそ忘れてはいけない。折を見てこういう本を読んだりすることで大事な事を忘れずにいたい。2020/01/11
ひろさん
17
少しでも気持ちが分かり合えるようにと思って読んだが、書かれている事は自閉症児の対応と似ている事が多かった。本人の意を汲み、斟酌することでお互いに過ごしやすくなる。人は人でしか癒せない。2018/02/15
Hiroaki Takeyama
4
とても丁寧な、聞く、話すコミュニケーション。それは認知症のお年寄りのためばかりではなく、様々な人とのコミュニケーションで本来心がけたいことでもある。 以前は何となく出来ていた会話が、家族が認知症になって、衝突してしまうのを見た。 まずは丁寧に聴いて、共感して、優しく率直に伝える。それできっと楽しい家族を取り戻せると思う。それだけじゃなく、周囲の人々を安心させ、暖かな人間関係を広げていける。こういうコミュニケーションが広まればいいなと思った。 +アサーションの本もご参考に。2019/07/04
しお
0
イラストがすごくかわいい。紹介されている対応の優しさと認知症の人が歩んできた人生を想像して泣きそうになってしまった。2024/03/08
ざきさん
0
同じ著者の「パーソンセンタードケア」とほぼ同じ内容の本。発行日も近い、イラストが多くて少しご家族様向けにしたのかな?と言った程度。認知症のケアは本と現場実践は解離しやすい気がする。難しいなぁと改めて思うのであった。2021/01/27