モディが変えるインド :台頭するアジア巨大国家の「静かな革命」

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モディが変えるインド :台頭するアジア巨大国家の「静かな革命」

  • 著者名:笠井亮平【著】
  • 価格 ¥1,936(本体¥1,760)
  • 白水社(2018/01発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 510pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784560095546

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内容説明

2016年11月、「トランプ・ショック」の陰でいきなり高額紙幣の廃止を宣言し、インド国民のみならず国際社会の度肝を抜いた首相ナレンドラ・モディ。そのカリスマ性や高い実務能力、大胆な政策、巧みな官僚操縦、そしてエリート階級の出身ではないたたき上げという点で、「インドの田中角栄」とも評される人物だ。本書は「SNSフォロワー数世界一のリーダー」と言われるモディの姿を通して、現代インドの政治、経済、社会、外交を概観し、南アジア情勢と日印関係についてわかりやすく解説した入門書である。
伸長著しいインドの台頭ぶりを示す指標は枚挙にいとまがない。しかし、存在感と重要性が増す一方で、インドは依然として「わかりづらい」という印象を持たれがちだ。「牛の保護」が重大な政治的・社会的イシューとなっているのはなぜか。今なお続くカースト制度や宗教対立の背景には何があるのか。地域と国際社会でのインドの興隆は日本にとって何を意味するのか。また、米中とどのように距離をとっていくのか――。長年にわたって南アジア研究に携わってきた著者がこうした疑問に丁寧に答え、巧みな筆致で現代インドの諸相をあぶり出す。写真・図版多数収載。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

紙狸

21
2017年刊行。インドでモディ政権が発足してから3年後の出版。政治、経済、社会、外交の各分野で、インドの変化を描く。モディの伝記ではないが、生い立ちも簡潔に紹介している。幼少期に「駅でのチャイ売り」をしていたというエピソードは知られている。興味深いのは、十代の終わりのころ「ヒマラヤの山奥を放浪」していたということ。モディ自身の言葉では「愛国主義的な感情」と「スピリチュアルな影響」が自身の中で混ざり合っていた。最近ニュースになった「国際ヨガの日」への入れ込みぶりが、意味深長に思えてきた。2023/06/28

ピオリーヌ

14
2017年の刊。全五章のうち三章を外交に割いており、特に外交について分かり易く学べる。2017年時点、日印関係は(主に中国との関係もあって)良好とあるが今後はどうなるだろうか。本書ではモディ政権を概ね肯定的に捉えているが、モディ政権を否定的に捉えているとされる【 湊一樹『「モディ化」するインド―大国幻想が生み出した権威主義』2024年刊】を読むのがますます楽しみになった。2024/08/15

yo

13
あとがきが最高。現首相ナレンドラ・モディに焦点を中てつつ、現代のインドを国内政治、経済、社会、外交などの観点からそれぞれにまとめられている。あとがきにある通りだが、インドの本と言うと、「ヒンドゥー教・インド神話など哲学系」「旅行記系」「ビジネス系」のあたりばかりで、政治や外交のあたりを詳しく書いた本は少なかった。その中でこのような本が出たことはとてもありがたい。インド関係のビジネスに携わる可能性がる人も、社会科学系の分野でインドを分析したい人も、まずこれを読めばインドの基本的な情報は手に入るだろう。2017/08/24

mittsko

9
現代インド政治の中級解説書! 全5章のうち3章が外交に充てられるのは特徴的だ(残り2章はそれぞれ内政と経済社会。なお、最終章は外交の中でも日印関係を主題化する) ここ20年ほどのインドの激変、経済発展を政治方面から少し立ち入った解説のため、首相N・モディが選ばれる。著者によれば、このグジャラート人こそ、この激変を最もよく体現する人物であるからだ。その目論見は成功している。ただし、インドの資本主義の大爆発をリードするのが、何故ヒンドゥー至上主義者であったか… この問いに本書は答えない。そこは不満だった2019/04/18

🍭

6
図書館本、2017年発行。「モディ化」するインド―大国幻想が生み出した権威主義 (中公選書 151)だけでは現代インドを知るには少し極端だ思ったので、モディ氏をタイトルに入れているこちらも通読。結果としては両方を読んで初めて、インドには暗雲が立ち込めているか?というような湊一樹さんの主張に同意できるようになった。モディ氏のイメージ戦略については本書から七年後になる2024年と2017年では随分と見え方が変わったように思う。一方でインドという国については本書の紹介が極めて丁寧であり、インド政治史にも明るく◎2024/07/10

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