内容説明
本書は、82歳にして
いまなお現役の美容研究家として活躍する著者が
「いまを生きる人たち」に、みずからの失敗を振り返りつつ、
「25のしないほうがいいこと」と「25のしたほうがいいこと」を
説いた本です。
「くらべない」「嫉妬しない」「詮索しない」「欠点を隠さない」から
「笑顔でいる」「働きつづける」「ひとり時間を持つ」「たがいに許し合う」まで、
年齢を重ねた著者だからこそ説得力を持つ
「一見あたりまえのことがらに含まれた人生の真理」に
触れてみたいと思いませんか?
著者の小林照子さんは、60年以上にわたって
美容研究家として活躍してきた、
いわば「美容業界のレジェンド」ともいえる存在です。
56歳で会社を創業し、75歳で高校を設立。
82歳にしていまなお、新しいプロジェクトを始めるなど、
「人生100年時代」における、ひとつの理想的な生き方を
まさに体現しています。
夢を求める20代の若者から
元気に生きる100歳の方まで
「人生100年時代」を生きる知恵がつまった一冊です。
*目次より抜粋
◆しないこと――
くらべない
嫉妬しない
心配しない
うらやましがらない
嘘をつかない
粗末にしない など
◆すること――
フルネームで生きる
笑顔でいる
若い人に学ぶ
緩急をつける
手帳を持つ
感謝の言葉を唱える など
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
chantal(シャンタール)
97
「妬まない」とか「人の悪口を言わない」とか、頭では分かっていても実践するのは難しかったり、「そんなのこれまで散々いろんな本で書かれて来た事じゃない」と思ったりするけれど、現在御歳83歳、バリバリ現役の美容家の先生の言葉はやはり重みがある。美容家だけに「いくつになっても美しくあれ」という言葉にも実感がこもる。街でお洒落なおばあさまを見かけると「ステキだなあ」と憧れてしまうし、別に派手に着飾っていなくても、内面の美しさが溢れ出ている高齢の方もいらっしゃる。そういうものに、私はなりたい。2018/11/26
まーちゃん
35
断捨離本と思って借りたら、生きる指針が書いてありました。「くらべない」「嫉妬しない」「うらやましがらない」「大騒ぎしない」「なんで?を口にしない」…自分を律し、可不可を見極め切り替えて、選んだ道を進む。しなやかで強かで聡明な女性。「運命を喜ぶ」「天命を探求する」幼少期の大変な苦労にも関わらずこんな風に思えるなんて…やっぱり選ばれた人はちがう。…いやいや、ここで思考停止してしまっていいの?と聞かれた気がして、途中から背筋伸ばして座り直し、素直に拝読しました。2019/01/28
とよぽん
34
2月に富山にいらっしゃって講演があったのだが、ファミリーイベントが決まっていて、残念ながら聞くことができなかった。でも、この本を読めば、なかなか苦しい生い立ちから全力で夢に向かって邁進してこられた半生がよく分かる。そして、何度も辛い目に遭いながら、その経験を原動力にして前進し続けて現在の小林照子さんがあるのだと納得した。年を重ねても謙虚で努力を惜しまない。幅広い年代の人と交流する。自分を相手の景色の一部として考える。など、大切なことを伝えていただいた。今後もお元気で益々のご活躍を祈念して。2020/03/07
ケロコ
33
【図書館】うーん、謙虚な小林さんは相当な努力家なんだと思う。前向きで柔らかい印象だけど芯が強くて揺るぎない意志を感じる。女性が社会で第一線で活躍するにはかなりのエネルギーを要する。成功すれば妬まれるし、邪魔されて足元掬われて悔しい思いも沢山しただろう。だからこそ優しい小林さんを尊敬する。文句なんて言ってる暇ないよね。2019/02/05
アオイトリ
27
断捨離)コーセー取締役を退任後、学校を作る夢を叶えた小林さん。生みの親、育ての親が5人という流転の少女時代、戦争、貧しさ、学歴のないことを跳ね返した、強い心と品性は本当にカッコイイです。「つらいこと、苦しいことに直面したときは絶対受け身」は一番心に残りました。「もう少し、やさしく話してごらん。そうしたら、うまくいくから」今のわたしにはピッタリ笑。もう十分頑張ってきたと惰性に流されそうですが、何度でも何度でも、生き直し、生き直し、生き尽くす。それがすべての人に与えられた使命なんですね。2022/10/16