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内容説明
東ロボくんは東大には入れなかった。AIの限界――。しかし、“彼”はMARCHクラスには楽勝で合格していた! これが意味することとはなにか? AIは何を得意とし、何を苦手とするのか? AI楽観論者は、人間とAIが補完し合い共存するシナリオを描く。しかし、東ロボくんの実験と同時に行なわれた全国2万5000人を対象にした読解力調査では恐るべき実態が判明する。AIの限界が示される一方で、これからの危機はむしろ人間側の教育にあることが示され、その行く着く先は最悪の恐慌だという。では、最悪のシナリオを避けるのはどうしたらいいのか? 最終章では教育に関する専門家でもある新井先生の提言が語られる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ろくせい@やまもとかねよし
720
自然言語処理に挑む数学者の論説。情報科学成果AIを題材に、その限界を述べつつ、それによる経済的効用を指摘しながら、それを取り巻く社会環境変化による人間変化を憂う。自身の研究成果から、それらを論理的に紹介。「科学を過信せず、科学の限界に謙虚であること」は、いつの時代でも人類が肝に命じなければいけない言葉として心に残る。人間意識は多様である。多様な人間が形成する社会は多くが未開であり、これまでの知識の論理的、統計的、確率的集合のAIでは未開を突破しない。そのためには読解力の向上が不可欠との指摘はは大いに賛同。2019/11/28
きみたけ
507
・AIの登場により消えていく仕事があったとしても何とか乗り越えるもの。過去から新たな技術が登場する度に通ってきた道、いちいち悲観しない ・教科書を読解する力が今後の教育のカギ2020/07/19
もりやまたけよし
330
AIが意味を解さないと言う事を知ることが出来てホッとしました。ただ今後は、AIによる大きな波がやって来ることは確かなようです。インターネットや産業革命のように。2018/10/29
rigmarole
328
印象度A-。実に鋭利な頭脳の持ち主です。AI技術の開発には限界があり、多くの人はAIの将来を楽観し過ぎていると警告しています。私には、著者の想定外のブレイクスルーがいずれ発見されていくような気もしますが、例えば落合陽一の楽観論と比べると、開発経験に基づく冷静で現実的な彼女の認識の方に説得力があるように思われます。ともあれ、やはり教育は大切。人材育成は個人にとっても社会にとっても、生き残りの鍵でしょう。だた、読書習慣や学習習慣と読解力との間に相関が認められなかったというのは意外。常識に反省を促してくれます。2019/04/27
sumiyaki
289
まだ、前半しか通して読んでないので、とりあえず、前半のAIが、意味理解できるか、シンギュラリティは来るか、の部分について。これについて、批判的な意見をいくつか目にしていて、それを確認することが、読んだ目的の一つ。その一つは「新井紀子教授はAIの専門家ではない」https://mywarstory.tokyo/inconvenient-truth/ で、その内容は私にはある程度納得できた。いまのところ、この本の前半については、あまり鵜呑みにしない方が良い、というのが私の結論。2018/11/06
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