内容説明
「心身統一法とは、人生を幸福に活きるために必要な条件を完全に作り上げる方法であります」と、中村天風はその講演でまず聴衆に語りかけた。
本書は中村天風が体系化した「心身統一法」の真髄を天風自身が最初に書き下ろしたものであり、心の在り方について深く考察した『研心抄』、身体の在り方について教示した『錬身抄』と三部作を為す「心身統一法」の教科書といえるものである。
現代人には一見難しい文語体で書かれているが、具体的な例えを挙げた合理的な解説で、内容は明快で理解し易い。
たった一度の人生を、有意義で価値高いものにするための必読の書。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ルル
15
心身統一法の教科書^^何度も読む本であり、人生を経るごと読み味変化する読み物です(*^^*)2020/04/27
ひろ☆
14
天風哲学が幅広く。他のまとめ本を先に読んでいたので、古さは感じられるもののすんなり読めた。2015/05/14
大島ちかり
9
前半は流し読みしないように一字一字、咀嚼しながら読んだが、食事のところから身近になってきて、読みやすくなった。微笑みすら浮かべている。 付箋、メモをしながら見失わないように。 やっぱり本人が書いた物は、魂が籠っている。 理解が難しいところもあるが、この本の存在を知った人は、読まないと損をする気がする。2023/02/10
hey!
6
この本は講演録ではなく、天風先生自身の著作となっておりかなり内容が濃かった。天風教学の真髄が余すことなく書かれていたように感じる。実践上の要点なども詳しくまとめられており、今まで学んできた内容のまとめとして最適だった。最後の食事や衣服に関しては若干時代遅れかなと思う箇所もあるにはあったが、積極観念の必要性など心の持ち方についての講釈は相変わらず素晴らしかった。『運命を拓く』で感動した人は是非この本に進んでほしい。2015/02/14
mana
2
天風先生の教えが広く詰め込まれた一冊。心理学や精神医学では、人の苦悩の多くは〈未来への不安〉か〈過去の否定的な反芻〉が引き起こしていると言われている。取り越し苦労やくよくよと思い悩むことをせず、心身を統一し、今この瞬間に感謝して生きることができれば、人は幸福になれる。天風先生の教えを実践すれば、少なくとも今よりも活きがいのある人生を送れるようになるだろう。2024/04/05
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