内容説明
自動車の登場は、わが国にどのような「環境」を生み出したのか?ハイウェイ、スカイライン、パーキング、ロードサイドの建築をとおして、自動車をめぐるデザインを見直す画期的な論考。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
たー
6
自動車との関係性から建築を論じるという切り口が少なくとも私には新鮮。ただ建築の知識に乏しい私には文章だけでは建物のイメージがつかみにくかった。2011/08/26
メルセ・ひすい
3
15-20 C・D・ブキャナン曰く…もし、万一自動車が輸送手段として続くことに関して何か重大な疑問があるとすれば、自動車交通を収容するために思い切った費用のかかる都市改造を始めることは、ばかげている。方法論『建築』『建築文化』『新建築』『スペースデザイン』等建築雑誌数十年分。歴史…A・ツォニスとL・ルフェーブルの戦後建築とデルフトでの生活。「ユニオン造形文化財団空間造形デザイン在外研修制度」のたまもの。我々はフロントガラスの向こう側に、どのようにどのような「環境」を生み出したのか。自動車社会到来50年。2011/06/09
ftoku
2
自動車の登場によって都市・建築デザインがどのような課題を迫られ、どのような挑戦をしたのか、日本における事例を通してふりかえる内容。本書で扱われている作品の多くが、既に存在しないことから、何を読み取るかが結構重要な気がする。…ところで、妙に読みづらくて疲れる本でした。2011/07/09
カエル子
1
積読本の中でもっとも謎だったのがコレ。どういう意図でどこで買ったのかまったく思い出せない。自動車が庶民にも手の届くものになり、それまでの距離と時間の概念を一変させはじめた頃、伴って新しく建築物が生み出されてきた。ハイウェイ、サービスエリア、ガソリンスタンド、国民宿舎、ターミナルビルなど、後世に名を残す建築家たちが手掛けたそれらの多くはほとんど残っていないらしい。地震の多い国だから、安全を考えると仕方がないけど残念な話ですね。とか言いつつ、さほど興味を持てなかったのでがんばっての読了。2020/10/16
鯨、或は山田
0
近代、都市そのものの在り方、そしてそれらの繋ぎ方を大きく変えた交通である自動車を受け入れるにあたって、建築はどのように立脚点を変えてきたのか。自動車を使って移動する大衆に供されることになる建築は、どうあるべきなのかという試行錯誤のドキュメンタリー、みたいな感じ。2017/07/17
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