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内容説明
企業モラル低下、経済と政府とカネ、格差拡大、生産性の向上――現代の経済の大問題に対する答えは『国富論』に書いてあった! 元国税調査官にして歴史研究家である著者が「経済学の原点」をわかりやすく解説する。
今こそ読むべき、「仕事」と「お金」の教科書。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
なかしー
83
Kindleunlimited。他のレビューでも指摘ある様に著者の主観が強い印象(超訳だしね)現代の新古典主義(自由放任主義)への批判的意見が多い。日本の貯金主義、増税、独占企業、大量の内部留保、輸出偏重の貿易、最低賃金低下、サラリーマンへの課税の多さと投資家などの課税の低さ、GATTやTPP等の自由貿易と国内市場問題、教育問題…これまで日本やってきた事の不味さが分かり嫌になる…結局、長期的なデフレと経済成長の停滞に対して、増税や財源削減して雇用や消費を生まない事やっているからでは?と思う。2020/08/15
hk
25
国富論のエッセンス部分だけを堪能できる一冊。枝葉末節は思い切ってそぎ落とし、著者独自の解釈も織り交ぜながら手取り足取りで解説していく。「アメリカがイギリス植民地の中で唯一といっていい経済発展を遂げたのは、東インド会社のような独占貿易企業がなかったからだ。当時のアメリカには南米のように金銀というお宝もなければ、アジアのように香辛料もなかった。そのため独占貿易企業が立ち上がらなかったのだ。そのことが吉と出た訳である」といった具合に示唆に富む内容が簡明な文体で記されている。国富論のとっかかりにうってつけだろう。2018/10/27
シン
24
『国富論』は、200年前に書かれたものとはいえ、現代に通じることが数多く語られていると思います。この書物に興味を持ち、読もうと思いましたが、手始めにダイジェスト版的な本書を読みました。ぜひ、本編も読みたいです。「現在の経済状況を丹念に調べ、その状況に応じた丁寧な対策を講じなければならない」「国を豊かにする方法とは、すなわち国民生活を豊かにする方法なのであり、何よりもまず国民生活を豊かにするにはどうすればいいかを考えるべし」2018/08/12
りょうみや
24
「経済学の原点」が手軽にわかった気分になれる内容。国富論はおよそ250年前のフランス革命前に発刊された本だが、大村氏の超訳の力もあり、現在でも十分通用する経済論・社会論・国家論が展開されており、アダム・スミスの先見の明に驚かされると同時に経済の本質は昔から変わらないものだとわかる。資本主義社会の核とも言うべき「神の見えざる手」は現代では歪んで解釈されており、自由な経済もまずは従業員の十分な生活の保証が大前提ということが、当時は言うまでもないことだったが、今ではその部分が抜け落ちてしまっている。2018/07/15
こも 旧柏バカ一代
16
元を読んだ事が無いので何とも言えないが、この本を読んでると、今の日本の労働者の平均給与が物凄く低く、税制も不公平である事に気付かされる。 労働者には家族を養えるだけの賃金を、下層の人々が豊かになることが「社会にとっての最善」、独占こそ悪、税金は「公平」で「応分負担」に、税金の四つの原則「公平」「明確」「簡便」「低コスト」には納得したが・・ 日本では全く出来てない。2019/08/09