内容説明
2009年,日本で初めて,〈刑務所〉で盲導犬候補の子犬を育てる試みが始まった.試行錯誤のなかで,犬との出会いは,〈受刑者〉だけでなく,まわりの人々をどのように変えていったのか.動物との絆に秘められた可能性とは.人生を根本的に生き直すとは.この試みの立ち上げから7年以上にわたって取材を重ねてきた著者が綴る,希望の書.
目次
目 次
はじめに
第1章 日本初のプログラムができるまで
パピーユニット/島根あさひ社会復帰促進センターはどんなところか/パピープログラムの仕組み/pfi刑務所とは/地域の人びとに支えられて/文通プログラム/パピープログラムは、どのようにしてできたか
コラム① 日本の刑務所──どのような人たちが収容されているのか
第2章 春 パピーとの出会い
パピーたちがやってきた/犬のいる生活/ウィークエンド・パピーウォーカー/パピーが結ぶ絆/成長の日々
コラム② 島根あさひ社会復帰促進センターの教育プログラムと職業訓練
第3章 夏 刑務所で犬を育てるということ
三か月めの危機/一人いなくなった/点訳という社会貢献/高木さんの絵/愛犬ルカの死/家族からの手紙を支えに
コラム③ 盲導犬はどんな仕事をするのか
第4章 秋 再生の始まり
盲導犬歩行体験/オーラの隠し芸/ナーブがいてくれる/元気で送り出してやりたい/能面が笑顔に変わった
コラム④ 出所した人たちは
第5章 冬 犬たちの旅立ち
カウントダウン/ひと足先の修了式/自分の宝を手放す/それぞれの道へ
おわりに それぞれのその後
主な参考文献と引用文献
あとがき
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
小梅
美登利
kinupon
miww
kinkin