毎日新聞出版<br> 銀行不要時代(毎日新聞出版) - 生き残りの条件

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毎日新聞出版
銀行不要時代(毎日新聞出版) - 生き残りの条件

  • 著者名:吉澤亮二
  • 価格 ¥1,400(本体¥1,273)
  • 毎日新聞出版(2018/01発売)
  • ポイント 12pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784620324876

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内容説明

書籍『捨てられる銀行』の大ヒットなど、地銀の経営問題が叫ばれて久しい。金融庁の奮闘にもかかわらず、解決どころか、問題は悪化の一途。地銀64行のうち46行はすでに本業の融資業務が赤字化しており、5年後にはほぼ全ての地銀が営業利益を食いつぶし、決算が赤字化すると著者は指摘する。また日経ビジネスで「もう銀行はいらない」特集が組まれるなど、地銀だけでなく都市銀の抱える経営問題にも厳しい目が向けられはじめている。本書は、地銀問題を皮切りに、銀行員および一般のビジネスパーソン向けに、なぜ今、銀行の経営問題が叫ばれているのか、全体像を提供する。またスタンダード&プアーズの公表データを用いて、問題の本質を定量的に分析し、今後生き残る銀行像と解決策を提示する。金融業界関係者や投資家にとっては必読の書となる。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

79
現代新書の「捨てられる銀行」は金融庁がマスコミ記者に書かせたもので全体的な動きは把握できているように思えますが、この本ほど銀行業務には切り込んでいないと感じていました。どうも最近は銀行を巡る本はこのような題名をつけるものが多いので閉口しているのですが、この本の中身はすごくきめ細かく分析をしています。業務の細かなところまで把握していると感じました。最近では読むにたる銀行本の1冊です。2017/12/23

メタボン

29
☆☆☆ 今は良くも悪くも銀行が儲からない時代。大体預金なんかほとんど利息がつかないほど、低金利だし。地銀が信金に退化するというのは極端だけど、地域密着金融として生き残るために一理ある手段かもしれない。3つの地域にグループ化して再編というのは行き過ぎではないか。レジェンド=過去の遺産に見動きが取れない地銀というのは共感。地方の支店の存続はますます困難になる。しかし一番危惧するのは、この書が出版された頃よりも、コロナ禍の今、そしてこの3〜5年後の方が、更に厳しい金融情勢となることだ。2020/08/02

11
17年。格付機関S&Pアナリストの著作だけにデータ分析は細かいが、提言は譬えがピンボケでしっくりこない■銀行の三大業務である預金、貸出、為替はどれも儲からない(と思われている)。スマホ決済が進めば送金のコストはほぼゼロになるし、さらに(ハードルは高いが)給与もポイントで付与されれば個人の預金口座は不要になるかもしれない。いずれにせよ、特に地銀は統合して規模の経済を目指すか(あればの話だが)、地域密着の信金・信組化するしか生き残る道がないのでは。銀行に言えることは他の業種にも言えることで日本全体の「宿痾」か2019/06/15

紫の煙

8
かつて地方の優良就職先だった地方銀行が、岐路に立っている。フィンテックにより地域性が意味をなさなくなる、構造的な低収益の問題。地方銀行グループは3つでよい。または、相互扶助組織である信組への組織変更を提唱。2018/02/10

kenitirokikuti

8
表題に反し、真面目な良著と聞き購入。著者はS&Pグローバル・レーティングのシニアディレクター▲フィンテックは〈金融業界の関係者が「職業に対する忠誠心(会社に対する忠誠心ではない)を正しく保持できれば…日本の金融業界を力強く甦らせる良い契機になるはずである〉p7▲〈企業統治の基本精神は、健全な相互牽制機能を働かせることにある。…相互に従属的でない独立した個人や部署が確立して、はじめて十分に機能するのではないか。〉p.112▲「目安箱」がないため〈怪文書という…内部告発文書が社内外に出回る〉p.1192017/12/31

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