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内容説明
新プロジェクトや大事業をすすめるときに、日本人が留意しておくべきポイントは何か? 太平洋戦争を近代日本における国家的大プロジェクトと考えた場合、開戦前夜の様相ほど、これを考えるのに恰好の材料はない。太平洋戦争直前の数年間の日本の政治は、軍事、外交、内政がからんで、実に複雑である。本書は、日本がなぜ勝算のなかった太平洋戦争に突入しなければならない状況に陥ってしまったのか。国家意志としての開戦決定のプロセスを、昭和14年、「太平洋戦争の縮図」ともいえるノモンハン事件から戦争突入までの2年間を、東京裁判史観や参謀本部資料を徹底して排し、日米開戦の「失敗の本質」を明らかにした戦史研究書である。戦争原因を取り扱った研究書は、いきおい膨大なものになりがちだが、通説に惑わされず、確実な資料に基づき、人間を中心にして史実を再構築した本書は、戦史研究はもとより、日本人の本質を考える上でも一級の作品である。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
筑紫の國造
9
「なぜあの戦争は起きたのか」という疑問に答えるべく、元防衛庁戦史編纂官の著者が史料をもとにしてノモンハン事件から開戦までを冷静に描き出す。筆者は陸軍で戦車中隊の指揮官を経験し、さらに戦後は自衛隊に入り、長年軍事史研究に携わってきた。本書では、その経験が存分に生かされているといえよう。陸軍出身者ではあるが、かなり冷静な筆致で、また日本だけでなくアメリカ側の視点からも戦争に至る過程を描き出している。軍事に関する知識はさすがといったところだろう。古いところもあるが、読んで損はないと思う。2025/01/14
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