内容説明
エッセイと呼ぶにはあまりに怖い物語。ホラー大賞を受賞して上京間もないイワイに、ぶんぶん寄って来るヤバイ人々。「ぼっけえ」「きょうてえ」「やっちもねえ」など岡山弁のニュアンスを存分に盛り込んだ、人気ホラー作家とっておきの14話。ここまで書いたら、もう岡山には帰れんかも。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takaC
44
志麻子さん、ここでもまた弾けてます。2013/05/07
ラルル
19
エッセイと短編小説が混ざったような感じ。志麻子さんの作品に常に漂う何とも言えない物悲しさは「すばろうしい」だったんだ!「ブリつけていこうで編」は一番面白かった。もっと読みたいです。 志麻子さんは小説より実体験や周囲の人々の体験談の方が圧倒的に面白い。まさに事実は小説より奇なりを地で行くようなお方だと思います2018/09/06
きさき
13
★★★☆☆:コミカルなエッセイ。少しだけホラー。初めの三話は爆笑。あとは、そこそこ。2017/06/11
澤水月
10
岡山方言の「ブリつけて」「そ(どうぞ)」など興味深い。変な人、アンチ執着を持つ人の実体験や見聞を虚実綯い交ぜに描く手法が現代百物語シリーズの萌芽を感じさせる。アンチ過ぎてファン?な人々。「私が小説を書いても TVに出ても、ともに「あの人達」は押し寄せてくる。倦むことのない私への歪んだ想いを携えて」「ものすごく嫌いという意思を表明しながら、うちの故郷の親よりも熱心に私の出ている雑誌や新聞、 TVをチェックしていて、どんな小さな記事も見落としていないし忘れてはいない」2020/06/27
読み人知らず
10
ヤバい人に好かれるという。うん、充分に伝わってきます2015/04/28