内容説明
桑原ひまりは新宿のネットカフェで寝泊まりしながら派遣ナースとして働いている。患者の自宅まで赴き、泊まり込みで介護をするのが仕事だった。家族が旅行をしたり外出して羽を伸ばす間の留守番しながらの介護では、ミュージシャン志望で恋人の宗一を派遣先に呼んで、二人で好き勝手に過ごしたりしている。ある日、宗一にだまされて借金の保証人にされていたひまりは、彼が逃げたため、借金取りに追い詰められることになる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かなっぺ
132
うーん、著者は現役ナースというが准看護師である。准看護師は正看護師とは違う。うーん。言いたい方が沢山あるがいうのはやめておく。読後感悪い。あー、何とも言い難い。准看護師は正看護師ではない!!!著者の狙いとしてわざと嫌なナースを描いているのだろうが……2018/02/04
sayuri
109
先日読了した『わたしは誰も看たくない』が面白かったので著者のデビュー作であり、第12回小説現代長編新人賞奨励賞受賞作のこちらも読む事に。主人公は新宿のネットカフェで暮らす桑原ひまり・28歳。看護師の資格を持つひまりはネット経由で依頼を受け、患者の自宅に泊まり込んで介護をする日常を送る。介護の現場の過酷さは耳にするが、ひまりの派遣先もこの上なく劣悪な環境だ。ひまり、年下の彼氏、介護の依頼人、要介護者、登場人物は一癖も二癖もあり、読んでいる間も読後も非常に気分が悪いがリーダビリティは高くリアルな現実を感じた。2019/12/23
モルク
100
28才ネットカフェで暮らしている派遣看護師のひまり。なかなか受け入れ先がなかったり介護者が看れない患者の自宅に短期に泊まり込んで看護する。看護と介護、わがままな患者、疲弊する家族、ほったらかしの家族、劣悪な環境それぞれに事情がある。だからひまりは寝たきりで物言わぬ患者を好む。プロミュージシャンを目指す彼氏がいるが、想像通りの結末に。それを助けてくれた父親が倒れたとたん無料奉仕はいやと逃げたひまり。やっぱりね!小原作品らしいな。「わたしは誰も看たくない」ほどではないが読後感は悪い。2021/01/06
ででんでん
71
主人公はネットカフェで暮らし、派遣の看護師として、介護が必要な人がいる家を訪れて働く。派遣されていく家庭の様子もさまざまで、介護に疲れた家族や、介護される本人のやり場のない鬱憤を、浴びせかけられることが多々ある厳しい仕事。でも、主人公のひまりが派遣された家庭で、家族が留守の間に恋人?も呼び寄せ、一緒に泊まり…という冒頭から、既に共感することが難しく、その後にどんな場面が出てきても、なかなかその印象を振り払うことはできなかった。そのまま読了はしたが、あまり残るものがない。2018/04/25
ぷっくん
58
正直、面白く読めませんでした。辛口で申し訳ございませんが……主人公のひまりには全く共感出来ず、とにかくいい加減で適当な派遣ナース。出てくる男もクズだし。ラストの終わり方も変だし。現役ナースの方が作家さんなので、ナースの専門知識や介護の内容は詳しくありましたが、なんとも内容が薄いというか。途中で辞めようかと思ったけど、意地で読み切った感じ!さ、次々!2019/02/17
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