内容説明
「パラダイス文書」が2017年11月5日(日本時間6日)に公開され、世界中で反響を呼んでいる。富める者をさらに富ませ、貧しい者をさらに貧しく、世界中で格差を広げる仕組み。メガ内部告発、メガ調査報道の潮流を、源までさかのぼって見せる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おさむ
37
日本の調査報道の第一人者である朝日新聞の奥山記者の新著。パナマ文書に続いて今年はパラダイス文書と国際的な特ダネを連発しているその舞台裏がわかります。海外メディアとの連携、違法ではないものを如何に報じるかなど悩みや苦労を重ねているんですね。これからの新聞が生き残る道のひとつが調査報道です。手間ひまをかけて、厚みのある記事を、フローではなくストックになるような記事をこれからも期待します。なお奥山記者は先日、現役記者では初めて司馬遼太郎賞を受賞しています。2017/12/11
ヒデミン@もも
25
ゼミの発表本。タックスヘイブンの話より、調査報道の話しだけど、さすが新聞記者。よくまとまっていて読みやすかった。2018/07/16
スプリント
8
パナマ文書に続いてパラダイス文書。当時は大きく騒がれましたがさほど世の中に影響を与えなかった気がします。2018/03/22
AokiSoken
2
パラダイス文書が公表されるまでの経過を綴ることで、調査報道、非営利の報道機関、内部告発などを取り上げている。企業や政治家の不正を暴く内部告発やそれに基づいた調査報道は公益につながるものであり、寄付文化の薄い日本で進むかはともかくとして、スポンサーの影響を受けにくい非営利機関がそれを担うという流れは理にかなっていると思う。2018/02/07
Sugh
1
パラダイス文書自体にはあまり触れられておらず,パナマ文書やパラダイス文書ができるまでが書かれている。 調査報道って大変なのね。研究みたい。2017/12/30