内容説明
所属する魔術学園で特務を受けたユウヤは、世界を救う天使と疑われる少女、クローディアに接近する。ある日、そんな少女を殺すことが世界の生命維持に繋がっていると知り――異世界破壊録、開示。
☆電子特典 特別短編つき
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ツバサ
14
主人公がクズだけど意地はある。教育係のセラ(12歳)から母性を感じる、疲れてるのか。姫は中二病で天使。色々あったが面白い。天空監獄みたいにシリーズ化してほしいなぁ。2018/01/06
くもり
12
とっても面白かった！ダースファンタジーかと思いきやコメディだったわ。主人公の勢いのある会話がウケる。でも世界より泣いてる女の子を選ぶとこはしっかり熱くさせられたし、あの大暴れは実に爽快。そして、少女を救う方法はそうきたかと。 リリカワな12歳に気弱な中二病とヒロインたちも超可愛いかった。是非続き頼む！2018/01/23
サキイカスルメ
12
セラのダメ人間製造機っぷりが可愛い。異世界召喚されたのに聖剣を抜くことも、チートに目覚めることもなかった魔導学院生のユウヤが、天才美少女お目付け役のセラと共に天使を探すお話。ユウヤの小物っぷりといいますか、開き直ったダメっぷりが面白かったです。会話が軽快だよね、うん。クローディアとの出会いも姫さまの中二っぷりの爆発によって、これまたコメディでした。でもそれにも理由があり、世界の残酷な仕組みがわかってからは、凡人な男の子がただ一人の女の子を救うためだけに、世界を敵に回す熱いお話で素晴らしかったです。2018/01/05
真白優樹
11
―――犠牲を望む悲しい世界なら、そんな世界は壊してしまえ。流石の貫禄、素直に面白い。これは異世界の物語への反逆であると共に、現実世界の流行の潮流へも叛逆の楔を叩きつける物語である。勇者ではない、だが確かに勇者である。そんな少年が世界を否定し、自らの我儘のままに世界を、正義を完膚なきまでにぶち壊す。そんな魅力的な姿が、同じように魅力的な要素が散りばめられた物語と相まってレベルの高い、読み応えのある見逃せない輝きを放っている物語なのである。始まる世界への反逆、その先の世界とは。 次巻も須らく期待である。2018/01/02
リク@ぼっち党員
9
面白かった！ 世界と少女を天秤にかけたとき、選ぶならば勿論――。とにかく登場人物がとても魅力的。普段はクズな主人公がいざというときに見せるカッコよさは良いものだ。ヒロイン二人も圧倒的正妻力を誇る幼女に厨二病の皮を被った素直王女とどちらもめちゃくちゃ可愛らしい。セラの駄メンズウォーカーっぷりはとても尊いし、クローディアの厨二な隙間に見える正統派ヒロインっぷりもグッとくる。物語もユウヤに隠された形で色々と裏がありそう。ユウヤは世界のために犠牲になることを強いられている少女を救うことができるのか、続きも楽しみ。2017/12/31
