光文社古典新訳文庫<br> マノン・レスコー

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光文社古典新訳文庫
マノン・レスコー

  • 著者名:プレヴォ/野崎歓【訳】
  • 価格 ¥924(本体¥840)
  • 特価 ¥646(本体¥588)
  • 光文社(2018/01発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 150pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784334753665

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内容説明

将来を嘱望された良家の子弟デ・グリュは、街で出会った美少女マノンに心奪われ、大都市パリへの駆け落ちを決意する。夫婦同然の新たな生活は愛に満ちていたが、マノンが他の男と通じていると知り……引き離されるたびに愛を確かめあいながらも、破滅の道を歩んでしまう二人を描いた不滅の恋愛悲劇。待望の新訳!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

アキ

65
1732年に出版された約290年前の小説。マノン・レスコーはファム・ファタールの象徴のように言われ、古典中の古典だが、内容はほぼデ・グリュの独白と思慕でマノンの姿の描写は驚くほど少ない。むしろ主人公の浅薄さと執念深さが過ぎるように思えた。プレヴォは1753年に改訂版を出したが、当初長編小説の最終巻であった小説を、読者が「マノン・レスコー」と呼んで現在に至る経緯を知る。当時のカトリックの中心地フランスでは衝撃作だったのだろうが、あまり衝撃を受けなかったのは、現代の方が悪女の出てくる小説は多いからなのかな?2020/02/16

帽子を編みます

61
何回か読んでいます。そのたびにイライラします。デ・グリュとマノン、特に語り手のデ・グリュのあまりの自惚れぶりにイラつきます。文中に私の優れた性質、才能、容貌、美男子、続きます続きます。いやあなた、学業も途中、神学も途中、何か成し遂げたことはありますか…突っ込み入れたくなること多数。マノンにも思うところはあるのですが、実際にもこんな方はいますね、お金のかかる美しい方、周りにいたら距離をとりたい二人です。若さの暴走、悲劇、やはり巻きこまれたくないです。やれやれだぜの気分です。あっ、真面目な感想はまた書きます。2021/07/18

帽子を編みます

59
【フランス文学を読もう】18世紀、ロマン主義文学のさきがけとなった作品です。若き二人が恋の激情のために転落の道を突き進み破滅を迎える。恋の美しさ、激しさ、矛盾をはらんだ人物表現、転落、堕落していく様子、いくつものフランス文学の素になっているように思います。山場に次ぐ山場、読者はページをめくり続けてしまうことでしょう。マノンの最期、むしろ清らかで厳かな美しさを感じます。マノンの人物表現、無邪気で善悪にこだわらない聖なる悪女、フランス文学の一大分野となりました。古くさくはなく、手に取って損はない作品です。2021/07/20

molysk

57
聡明で誠実な貴族の青年デ・グリュは、街で出会った美しき少女マノン・レスコーを見初め、たちまちその虜となる。二人はパリへと駆け落ちするが、天真爛漫で享楽を愛するマノンのために、身を持ち崩すデ・グリュ。さらにマノンの美貌が呼び寄せる男たちが、二人に不幸をもたらしていく――。美徳の有為な青年を、悪徳と不幸へと引き寄せる、情熱の力。筆者のプレヴォは、道徳的教育を執筆の意図と主張する。だがマノンの魅力は、当時の人々を熱狂させたのみならず、「宿命の女」を意味するファム・ファタールという主題を後世に残すことになった。2023/01/21

星落秋風五丈原

26
【ガーディアン必読1000冊】自問自答しても、常に美少女マノン・レスコーに出会うと彼女の魅力にメロメロ。友人や家族がまっとうな暮らしに戻そうとしてもだめ。マノンが自分を裏切っていると知っても「彼女は悪くない。相手が悪い。」これはだめんずの陥るループだ。そして、だめんずとだめんずが揃うと最強ではなくとてつもなくだめんずロードを辿るしかない。シュヴァリエをずっと見守る学友ティベルジュが本当に報われない。シュヴァリエは何度となく彼を騙して金を手に入れマノンに貢ぐ。まっとうな人はマノン達とは関わらない方がいい。 2023/08/31

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