内容説明
拡張現実と人工意識が実現したセックス用アンドロイド――オルタマシン。その中でも、未成年型(マイナー)オルタの使用は賛否双方の激論を惹起した。ライター・長谷部美里は、マイナー・オルタ利用の実態取材のため12歳型のミーフと出逢い性交を経験する……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
あも
103
SFは未来の事を描くけど、本当は鏡合わせの現代社会への問題提起なのかもしれない。人工知能ならぬ人工感情の技術で、ヒト以上に魅力的に振る舞うロボット。それは性産業に活用され、ついには児童型マシンによる風俗が登場する。自分自身、どうしたって嫌悪を感じるが、機械は苦痛を感じたりはしない。それでも児童虐待?それは悪?その施設を忌み嫌いながら取材のため少年型マシンを体験する女性ライターを通し、機械とヒトとは、意識とは、魂とは…つまりは生命とは何かに挑む。命持たぬ物を愛する。身勝手な投影だとしてもそんな人間が愛しい。2019/05/31
Akira
55
★★★★ 思ってたのと違っ…いや、この表現は失礼だ。山本弘はいつも想像の何段階も上をいく。その上論理的でディテールまでしっかりしていて、いつのまにかフィクションだと忘れては、近い将来の事実として受け止めている。そう、自分では思ってもいなかった未来を見た気になる。この物語もそうだった。しかも、読んだ山本弘作品の中で最も現実化が近い気がする。AI やAC (人工意識)の発展は必然的にゲームや性産業へ影響を及ぼすだろう。そこに幼児虐待や差別問題などを絡めて来たところが流石と言うしかない。美里の主張が弱いのも納得2018/05/01
りんご
54
うあー!面白かった!マイナー・オルタマシン、未成年の少年少女の姿をしたセックス用アンドロイド。AI(人工知能)の先、AC(人工意識)を備えており、ARゴーグルを装着することで視覚情報はコントロールできる。オルタマシンはヒトではないのだから幼い容姿だろうと性的虐待でもなんでもない。とはいえその描写はどうしたって(なんかダメ)。折り合いつかんよね。プロローグのエロさを完全に排除した性行為のグロテスクさ。そして後半、とうとうオルタマシンとのセックス。めっちゃくちゃエロい。マシンだから疲れ知らず。ああ語りきれん。2024/03/10
姉勤
40
愛とは粘膜のみせる幻想、とは誰の言葉か。近未来、アンドロイドをして性風俗を可能せしめる社会で、何の因果か少年型のそれとのマグワイを記事にするよう依頼された女性ライター。生理的嫌悪を抱えつつ、取材を進めるうちに見えてくるもの。ポルノの部分、認識の部分での閲覧注意は個人の判断で。さて、「特定」の行為における肉体というハードウェアを駆使した内心の自由が、タブーや犯罪になるのなら、その先の脳に直結した擬似信号だけであるなら合法か?そもそも法とは?現在の正義、正解の矛盾というか欺瞞。しかし、本書のマシンは菩薩だね。2023/08/31
あみやけ
38
出ました‼️今年初の★5+ 本当に問題作です。グイグイ引き込まれますが、正常な世界じゃないし、嫌な人には受け入れられないと思います。AIの話なのに、ある意味人間らしいか。近い将来、ヒトは仕事だけでなく恋愛や性まで支配されるのか?いや、支配ではないですね。満足させらる?それも違うか?もちろん、AIはヒトではないので人権もないし、傷つくこともない。ヒトにとっては擬似体験だし。近い将来、ヒトはこういう問題にもぶち当たるんですね。しつこいですが、chatGPTを体験すると、これから世の中はどんどん変わるかと😅2024/03/18




