新潮文庫nex<br> 使用人探偵シズカ―横濱異人館殺人事件―(新潮文庫nex)

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新潮文庫nex
使用人探偵シズカ―横濱異人館殺人事件―(新潮文庫nex)

  • 著者名:月原渉【著】
  • 価格 ¥605(本体¥550)
  • 新潮社(2018/01発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784101801087

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内容説明

嵐に閉された異人館で、「名残の会」と称する奇妙な宴が始まった。館の主は謎めいた絵を所蔵する氷神公一。招かれたのは画家に縁のある6人の男女――。次々と殺されていく招待客(ゲスト)たち。絵の下層には、なぜか死んだ者が描かれていた。縊られた姿もそのままに。絵は死を予言しているのか。絵画見立てデスゲームの真相とは。使用人探偵ツユリシズカの推理が冴える本格ミステリー。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

W-G

348
頁数も少なく、あらすじを読むかぎり、本格ミステリファンが喜ぶ趣向を凝らしてあるのに、あまり話題になっていないということは…と考えていたら案の定、雰囲気だけふんだんにまぶして、謎解き部分はからきし。見立て返しとか崩しとか、必殺技のように炸裂するが、綺麗に決まっているとはいえず、どうでもいいことを無理矢理小難しく見せようとしているようにしか思えない。実際にそういった諸々をすっ飛ばして、もっとシンプルな疑問点から犯人の足がつく。本格ミステリ好きのために"それっぽさ"を提供する新ジャンルと解釈すれば悪くはない。2021/10/05

nobby

154
いや、物語の入りとか引き込まれ方は抜群だけどなぁ…終盤での解決がほぼ探偵役の独白なのが残念…言われてみれば意外とシンプルな真相にも少し拍子抜け…一枚の絵画を持参しただけのつもりが、何が何だか分からぬまま嵐の異人館に閉じ込められ、めでたくクローズド・サークル完成(笑)そこから次々と殺されていく緊迫感は魅力的なんだけど、何せ二十章の半分以上に使われる「見立て」へのこだわりが斬新ながら随分としつこい…何よりタイトルに表された『使用人探偵シズカ』の個性や、副題にある横濱異人館の特性もあまり目立たないのが気になる…2021/05/17

aquamarine

99
読友さんの「首無館~」のレビューが気になり、まずはシリーズの1作目を手に取ってみました。nexですから軽めだろうと想像していましたが、横濱の外国人居留地にある異人館、クローズドサークル、連続殺人、しかも見立て。本格好きがワクワクする材料が揃っていました。惜しい気がするのは、探偵にはっきりしない部分があったり、ページ数の都合か少し粗めに感じてしまい犯人の予測がつきやすいところでしょうか。それでも独特の雰囲気をさらりと楽しみました。2作目の皆さんの評価が高いので2作目を読むのが楽しみです。2019/02/10

相田うえお

94
★★★☆☆22097【使用人探偵シズカ: 横濱異人館殺人事件 (月原 渉さん)】首無館読了→犬神館読了→鏡館未読で炎舞館読了と進んだんですが『あっ!シリーズ1作目未読だ!』と、入手!一気読みでした!氷川家の別宅である名残館は周囲を海で囲まれた孤立台地にあるんです。本土との行き来は断崖に設置された吊り橋のみ。この館に絵画を届ける目的で男性が訪ねていくんですが、連続殺人に巻き込まれてしまうんです。少ない登場人物なのに次々殺害されるんで『もう、犯人しか残ってないんじゃねぇ?』みたいな。でもハズレた〜!がーん!2022/10/19

ちーたん

88
★★★☆☆使用人探偵シズカシリーズ第1弾。舞台は明治時代。父の遺品の整理で見つけた1枚の不気味な絵。その絵を高値で買い取りたいという人物が現れ、治外法権が確立する横濱居留地へ向かう息子。そこへ迎えに来た主の使用人シズカ。彼女の案内で断崖に建つ館『名残館』に向かうのだが、嵐で足止めをくらい、そこに集まる『名残の会』なるメンバーらと共に館に閉じ込められてしまう。見立て殺人×クローズド・サークル。好みのジャンルなのになぜか頭にあまり入って来なかった💦設定が明治だからかな?😅次作に期待!2019/11/05

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