内容説明
従来の歌詞対訳のイメージを一掃する新しい対訳シリーズ。ワーグナー研究の第一人者による信頼の置ける新訳を採用、また原語のセンテンスを数行ずつにブロックに分けて下に邦訳を付し、曲に合わせて同時進行で二ヶ国語が目に入ってくる画期的なレイアウト。オペラで語学を学びたい「学究派」「精読派」にも最適。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
忽那惟次郎8世
9
作曲家で物書きは多い エッセイや楽曲分析などに関するものが多い しかしワーグナーのすごいところは台本を書いていることではないか 劇作家、詩人としてのワーグナーは過小評価されていないか 訳者あとがきにあるが 一部からarchaisme(擬古主義)と嘲笑の標的になることもあるらしいが そんなものどうでもいいと思う 「溺れ」「沈み」などドイツ語の押韻を意識しながら オペラのヴォーカルスコアを参照しつつねちこく読んだ 当然全て理解できない しかしまだ人生は長い一生付き合う作品だと思う イゾルデの愛の死はすばらしい2020/08/06
えふのらん
3
本来、トリスタンとイゾルデ の関係は「愛の夜」で終わるはずなのに、二人が離れ離れになるからこそ「愛の死」が生きるという構成。演奏会では愛の死だけを演奏することが多いけど、これは第二幕の昼(権力、聖)から夜(俗、愛)への以降とそこで形成された愛の延長にあるから、これを理解しているかどうかでかなり解釈が変わる。実際、ここで実現しなかった「死んでもいいという気持ち」が愛の死に着地しているわけで、結末を譜面どおりに受け取れば指環の自己犠牲と差がなくなってしまう。2022/10/13
チョコろん
2
楽劇『トリスタンとイゾルデ』を節ごとに対訳したもの。---観劇の予習。書籍の中でAmazon評価が一番高ったので読んでみたが、とても分かりやすかった。場面に合わせたサイズでト書きも含めて切り取って対訳を付け、文化的・歴史的背景は注釈で解説してくれる。対訳だけでは理解しづらいものも補足できて良い。あと、第3幕でイゾルデの名前聞いて超回復して独語で韻を踏みまくる下りは、注釈無いと分からなかったな。わりと長尺で韻を踏むパートが続く。第1幕等で愛を歌い合っているくらい繋がりがあるから、超回復にも納得感がある……。2024/03/22
ぜっとん
2
ぱらりと読んだのみなのであまり言えることがない。読み込みが必要。カタルシスの作り方が巧み。2013/05/20
mizukan
2
ドイツ語と日本語が併記されてます。鑑賞時に便利。2006/10/01
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