内容説明
たった2名の女性から始まった農業IoT化プロジェクトが、
国を動かす一大事業に!
営業のあり方を変える「巻き込み力」の鍛え方
2013年、東京・丸の内にあるNTTドコモの第一法人営業部で2名の女性による小さなチームが立ち上がった。その名も「アグリガール」。
全国各地の田んぼや圃場、牛舎や豚舎に入り込んでIoTやデータ活用による効率化を支援。さらに全国のJAやスタートアップ企業を駆け回り提携を取り付けた。ドコモ、NTTグループを変える一大プロジェクトが動き始めた瞬間だ。
取り組みは次第に大きくなり、「IoTデザインガール」として国が公認するプロジェクトへと昇華。他社や自治体の女性も参画するまでになった。
大企業で起きた偶然のストーリーではない。どうすれば会社を動かし、イノベーションを起こせるのか。大企業からスタートアップ/ベンチャーまで、生きたヒントが詰まっている。
第1章 農業ICT、地場からの挑戦
第2章 全国にグングン広がる協力の輪
第3章 アグリガールに見る
ビジネスのニューカルチャー
[コラム]阿蘇を駆け巡ったレストランバス
第4章 全国に広がる農業ICTプロジェクト
第5章 アグリガールからIoTデザインガールへ
[寄稿]今、なぜ農業なのか
第6章 農業ICTを支えるソリューション
全国アグリガール100
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nobuem
3
昨今の世間一般のジェンダー観と照らし合わせてこのネーミングってどうなんですかい、と思いつつ読み始めたが、その経緯を読んでちょっと納得。さらに巻末にはアグリガール名鑑(写真付)まで付いてるという確信犯ぶりは弊社には当分真似できなさそうだ。2019/08/06
lovekorea
1
さすがに鍬や鋤で田を耕してる農業従事者はもういないのでしょうが、せいぜいトラクターやコンバイン?みたいな機械しか浮かんでこない門外漢のボクには、『現在の農業』がどうなっているのか、垣間見ることができて興味深かったです。 漁業や畜産、養殖なども、イメージとはずいぶんと違って科学技術が進出しているのですね _φ(・_・2019/03/21
白湯
1
農学とICTの融合、実例や実施に至る過程がみてとれて面白かった。理系の血が騒ぐ一冊。 取り組みの裏には、スマホ普及率の頭打ちやMVNOとの競争激化というDOCOMOの事情もあるが、国内農業が抱える問題点に着目したのは流石である。本には表現できないような見えない苦労もあったんだろうけど、アグリガールのめげない姿勢とそれをバックアップすることができるDOCOMOの組織風土が素晴らしい。ベンチャー企業ともタッグを組めていて、事業規模の大小に関わらず、良いものは良いと言い切れているのが好印象。私も入ってみたい。2018/08/03
LibraBee!
1
【★★★★☆】IT、モバイルによって既存の仕事にイノベーションを起こしている現在進行形の事例紹介。携帯電話会社が、こういったソリューションを行っていることがあるとはと思えるおもしろい本だ。こういった本は、もっと販売して良いと思った。また、大企業は既得権益に守られて社内で引っ張り合う愚鈍なイメージがあったが、とても強いパワーが眠っていて、今回はそれを少し垣間見た気がした。もっと世の中に変革をもたらしてほしい。2018/01/22
みぎつた
0
5冊目? ドコモのような大手企業で、ベンチャー並みのスピード感を持てているのは素直に感嘆する。 2018/01/28