江副浩正

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江副浩正

  • 著者名:馬場マコト【著】/土屋洋【著】
  • 価格 ¥2,420(本体¥2,200)
  • 日経BP(2017/12発売)
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  • ISBN:9784822258689

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内容説明

自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ
稀代の起業家「江副浩正の仕事と生涯」正伝

江副浩正の名前は、一般にはリクルート事件と併せて語られることが多い。ロッキード事件にも比肩する一大事件の主人公として昭和史に、そして人々の記憶に深く刻まれることになった。この鮮烈な記憶が、起業家としての江副浩正の実像を覆い隠しているのかもしれない。いまだに、強烈な逆光によって江副浩正の正体は眩まされ、「東大が生んだ戦後最大の起業家」「財界のあばれ馬」と讃えられた江副の凄みを本当に理解する者は数少ない。
 1989年、リクルート事件で江副は会長職を退任する。その3年後にはリクルート株を売却、完全にリクルートを離れた。それ以来、裁判報道を例外として、江副の名前はマスコミから消えた。2013年2月8日享年76歳で亡くなるその日まで、江副が何を考えどう生きたのか、それを知る人はほとんどいない。実は、彼はその死の日まで、事業での再びの成功を願いもがいていた。新たな目標を定め、組織をつくり、果敢に挑んでいたのである。起業家の血はたぎり続けていたのだ。
その、江副浩正の実像を明らかにすることが本書の目的である。彼だけが見ていた世界、目指したもの、そこに挑む彼の思考と行動。その中に、私たちを鼓舞し、思考と行動に駆り立てる何かが準備されていると信じるからである。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

修一郎

65
リクルートと言えば「リクルート事件」というのが世間のイメージなんだろけども,自分にとってはこぞって入社した大学の先輩後輩がみんな起業してはバリバリの経営者になってしまうというなんとも凄い会社。株と不動産にのめりこんだ時期は江副2号と呼ばれていることを知った。情報産業という新しいビジネスを起こした陽の江副浩正のまま突っ走っていたら,今頃どうだっただろう。人間性を含めひたすら江副浩正という人を描いた重量感たっぷりの本だ。「自ら機会を創り出し,機会によって自らを変えよ」の精神は今も脈々と受け継がれて健在だ。2018/04/19

うわじまお

46
まさに正伝!! 江副さんの出生から、亡くなられるまでの人生を丁寧にたどった一冊。500ページの大作だけど、あっという間に読了。ビジネスに興味がある人なら、どんな人にとっても絶対に面白いはず。おススメです。2018/01/15

T2y@

42
リクルート出身の方々が評していたのも納得。 功罪両面をここまで畏敬をもって丁寧に描かれた本は、増田氏の木村政彦伝以来。 疑惑の事件は30年前、当時中学生だった私が持っていた江副氏のイメージを大きく覆す、快活なイノベーターの姿がここにはあり、情報産業の片隅で働く今の自分との、微かな縁も感じつつ。2018/04/11

Isamash

36
リクルート出身の馬場マコト及びリクルートを定年退職の土谷洋2017年出版著作。江副が残したリクルート企業文化は素晴らしく日本企業には珍しく羨ましくも感じた。透明で開かれた経営、筆頭株主は社員持株会、つねに組織の新陳代謝に努める、新規事業に果敢に取り組みだれも手掛けぬ事業をやる誇りを持ち続ける、つねに高い目標に挑戦し、個人と組織のもつ脳力の最大化をめざす、徹底した顧客志向により得意先の満足を最大化、個人を尊重し、社内はいっさいの肩書、学歴、年齢,性別から自由であることがリクルートイズム。何故他は追随しない?2023/08/22

小木ハム

24
リクルート創業者の伝記。社会貢献、個人尊重の意識熱く、その根っこには父譲りの"葉隠"があった。だが立場が高くなるにつれて庶民感覚がマヒしてしまったか、"未公開株の譲渡"は生来の気前の良さが仇となった形(ただ証券業界では普通の事だったそうだ)。富裕者を更に太らせる行為に庶民はカンカン。天才を殺すのは圧倒的多数の凡人だ。12年間、300回を超える裁判。スカラシップOBの大前研一、孫正義が上申書で助け舟を出す場面で泣いてしまった。後年の闇部分は深いが、今現在も慕う人は数知れず、墓前には供花が絶えないという。2019/05/25

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