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内容説明
最新の社会ネットワーク理論と綿密なフィールド調査に基づき、特定のコミュニティーにおけるメンバー間の「同一尺度の信頼」がもたらす〝つながり力〟に着目。「三方よし」で知られた近江商人、近年、国際的に大活躍する温州人企業家のネットワーク、さらに、高い競争力を維持するトヨタのサプライチェーンなど、優れたパフォーマンスを示すコミュニティーの特徴とは? ビジネスのヒントを探る一冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちぃ
5
大変楽しく拝読致しました。2022/05/06
hiyu
5
硬派な内容。「コミュニティーキャピタル」でももちろん良いと思うが、シンプルに組織としての紐帯の在り方として読んだほうが理解しやすかった。例として出された近江商人や温州出身者のそれの形成とトヨタのそれは読んでいても面白いというか、ある意味不思議とも思え、時間や空間、慣習の違いを埋めるものは何か、それも興味深いものであった。2018/09/26
富士さん
3
個人の能力に基づく利点とある社会に所属する利点の間の、価値を共有する利点をコミュニティー・キャピタルと考え、この凝集性が経済的な成功の要因となっているということのようです。個人的にはイタリア、プラートの産業集積がすでに陳腐化しており、今では温州商人が支えているという話は、この理論がアニメ産業にも当てはめられることが多いことから理論の接続という意味で興味深いものでした。また、弱い成員も成員である限り独自の機能を果たしており、全体を維持するために貢献しているという指摘は広く考慮されるべきものだと思います。2020/07/04
Tatsuo Mizouchi
2
☆☆☆ 書いてあることは目新しいことはなく、ソーシャルキャピタルの批判として語られてきたマフィアのコミュニティーのこと。ただそれに新しい言葉をつけ、健全なソーシャルキャピタルに至る通過点として位置付けたこと。2018/01/27
yyhhyy
1
商売人同士の信頼関係という資本(コミュニティキャピタル)について紹介した本。トヨタのサプライヤ統治の話だけでも読む価値があると思います。2019/12/30