内容説明
人類が「時間」の存在に気付いたのは、いまから5000年以上も前のことです。太陽の動きを利用した「日時計」から始まり、周期を人工的につくりだす「機械時計」の誕生、精度に革命を起こした「クオーツ時計」、そして時間の概念を変えた「原子時計」まで、時代の最先端技術がつぎ込まれた時計の歴史を余すところなく解説します。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
111
時計というと、最近では電波時計ということでほとんど狂いもせずに時刻を示してくれます。その時計を昔の歴史から繙いて最近の状況までを元服部時計店に勤めていた方がわかりやすく説明してくれます。機械式の値段の高い腕時計が流行っているようですが、私は太陽電池式の腕時計を数十年愛用しています。時たま都会に出る私にとってはそんなに正確な時計は必要なくなってきていることを実感しています。2024/02/27
あすなろ
65
僕は無類の腕時計マニアである。かと言って理系でもないので、メカニズムの箇所はなぞらえられるのみ。マリーアントワネットとブレゲの懐中時計から始まったミニマム時計メカニズムの歴史は実に興味深い。クオーツショック・デジタル化等改めて歴史を知る。衝撃が以外に多い腕時計内部構造や発展系のG-SHOCKの凄さを知る。果ては国内ではハト時計が有名だが海外ではカッコウ時計が伝わって鳥が変わった等の雑学も面白い。当時メジャーな鳥ではなく、カッコウは漢字で閑古鳥と書くから縁起悪いとのこと。なかなか面白くザッと読了。2019/05/26
ゲオルギオ・ハーン
32
時計の歴史について、古代から現代まで東アジアと欧米を中心に解説した一冊。ただ、歴史を書くのではなく構造も含めて紹介しており、中世あたりまではなんとなく理解しながら読めるが、現代ともなると専門性が高くてざっくりと仕組みを読むのが精一杯だった。最初は水や砂の流れを利用した大まかな計測(漏刻の場合、1日あたり20秒の誤差)が今や原子の振動数を利用している(小型のものですら3000年に1秒程度の誤差)というのはとてつもない進化だととても驚かされる。2022/04/05
テイネハイランド
27
図書館本。時計の歴史をその構造を含め大まかに解説した本です。情報量が多くて細かな時計の構造などについては理解が及ばない箇所もあったので若干消化不良気味でしたが、面白いエピソードも数々あったので一読の価値はあると思いました。著者が元々服部時計店(SEIKO)で働いていただけに、クオーツ時計について語った第4章は特に面白く読めました。機械式時計の脱進機構(貯めたエネルギーを徐々に開放して時計を回す)と調速機構(周期的に時計を回すように制御する)については別の本を読んで詳しく知りたいと思います。2024/05/08
seki
24
時計の歴史を分かりやすくまとめた本。日時計から始まり原子時計まで、その進化にストーリーをのせて解説している。専門的な内容もあるが、時計の仕組みを改めて知る良い機会に。小学生の頃、デジタル時計に憧れていたことを思い出す。今では、ほとんど腕時計は付けないが、当時は腕にガジェットを付けていることが、大人に近づいた気持ちに。テレビウォッチを見たときは、たまらなかった。それから、ライフイベントの際には、時計を贈ったり、贈られたり。時計は過去の思い出に繋がる道具でもある。2022/04/24
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