内容説明
中学1年生のある日、私の人生を決める1通の書留が届いた……。国際的ティンパニストが叩き上げオーケストラ人生を語る。カラヤンやチェリビダッケ、朝比奈隆ら音楽家たちとの出会い、ティンパニの裏話など、オーケストラ裏事情も垣間見られる面白エッセイ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kei302
51
読メユーザー近藤先生の本、クラシック音楽に興味がない人も楽しめます。 友だちから「ライブ配信見てね◇https://www.youtube.com/watch?v=RMlKpi-vj1Y&feature=youtu.be」 と連絡が。 バッハ「クリスマスオラトリオ」をかなり縮小した編成で演奏。 指揮者がティンパを兼任。ティンパニストはオケの第二の指揮者。 コロナ禍の今、ライブ配信で家にいても海外の演奏家の音楽に触れる機会が増えたので良しとしよう。 p200の指揮と呼吸とテンポの関係が興味深かった。 2020/12/31
tom
21
太鼓叩きは、第三の指揮者なのだそうだ。この本を読んで、ティンパニストには悦楽とスリリングの世界があるのだと、初めて知る。それにしても、普通の高校に進学した少年が、一念発起、打楽器奏者の道に行きたくて音高に転身とは。正確なリズム感、どうやって会得したのか、その方法を教えてほしい。文中「16分の5+5+6+7+6拍子」は「ドンカドン・ドンカドン・カドンカドン・ドンドンカドン・カカドカドン」と口三味線で叩けば、楽譜に書かれているリズムが自ずとでき上がると書いている。リズム音痴の私は、そうですかあの溜息。2017/10/23
trazom
13
近藤さんは、フォーグラーさんに師事し、現在、新日本フィルでご活躍。この本を読み、改めてティンパニの奥深さがわかった。ベルリンフィルのティンパニは、ティーリヒェンとアヴゲリノスのあと、フォーグラー、ゼーガースと名人続出。そんな系譜に連なるディンパニストの弟子として、近藤さんの経験はとても広くて深い。バチの選択、革による違い、奏法、音色など、微妙な工夫がなされている手の内を見せてもらった感じである。カラヤン先生、小澤先生、朝比奈先生などとの豊富な経験に基づく話は、それぞれの指揮者の人間味を髣髴とさせて楽しい。2017/10/26
マカロニ マカロン
13
個人の感想です:B+。著者の近藤 高顯さんは新日フィルハーモニー交響楽団の首席ティンパニー奏者。ピアニストやバイオリニストの話はよく聞くが、ティンパニストの話は中々知る機会がなく、読み友さんの読んだ本のタイトルに惹かれて読んだ。ティンパニストになる話も興味深かったが、マエストロ朝比奈隆師とのやり取りや指揮ぶりの話はとても面白かった。指揮者によってはホントにタイミングの取り方が難しそうで、ティンパニストの役割は重大だと思う。ブルックナーのティンパニーのトレモロに関しての記述も共感しながら読んだ。2017/11/19
Wataru Hoshii
11
学生の頃から新日フィルの定期で接してきた近藤さんのエッセイ集。テーリヒェン、ゾンダーマン、フォーグラーといった歴史的名奏者の思い出話も楽しいし、カラヤンやアバド、朝比奈や山田一雄との演奏会での裏話もドキドキする。アマチュアの打楽器奏者としては、ティンパニのメカニズムや皮の張り方、牛皮と山羊皮(ウィーン・フィルが使用)の違い、マレットの話も勉強になった。しかし何より、ティンパニという打楽器であり低音楽器でもあるパートがオーケストラの中で果たす重要な役割を改めて認識。ティンパニの聴き方がさらに深くなった一冊。2017/10/26
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