光文社文庫<br> 美森まんじゃしろのサオリさん

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光文社文庫
美森まんじゃしろのサオリさん

  • 著者名:小川一水
  • 価格 ¥660(本体¥600)
  • 光文社(2017/12発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784334775568

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内容説明

「まんじゃしろ」に祭られている美森さま。過疎が進む山村、美森町の守り神だ。去年越してきたなんでも屋・岩室猛志と、地元出身の大学生・貫行詐織は、町で起こる事件を解決すべく探偵ユニット〈竿竹室士〉を結成した。事件の数々は、美森さまのお使いが起こしていると言うが、それって本当……? 不思議な存在と民俗学、SFが交錯する、新感覚のミステリー!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ソラ

24
読みやすくて良いし、普通の田舎舞台かなと思ったらSF的?なところもあって特徴となるところなんだけど、なんとなくオチがピンと来なかったかなぁ。2017/12/03

緋莢

20
過疎が進む山村「美森町」に祭られている守り神の「美森さま」。死んだ人を家族の元に連れて行ってくれる、イノシシのように木を吹っ飛ばすなど、美森町で起こる不思議な事件は美森さまの使いが起こしていると言われ、それを岩室猛志と貫行詐織の探偵ユニット「竿竹室士」が解決していく連作短編集。帯に<民俗学×SF×ミステリー>とあるように、民俗学っぽい舞台に炊事ロボットなどテクノロジーも登場し、上手く融合しています。題材は好きですし、この作家の文章も苦手ではないはずなんですが、あまりハマれないまま終わってしまいました2018/02/03

あぶらや

14
過疎まっしぐらの土地で町役場公認の何でも屋を営むたけしと大学に行く素振りが無い女子大生のサオリが組む探偵ユニット竿竹室士。地元の神様である美森様の使いが起こす不思議な出来事に挑む伝説を題材にした物語。SFと違った雰囲気がいいですね。続編出ないかな?2024/12/18

Sakie

9
杉江松恋の書評が気にかかった小説。よくできたラノベと思いきや、どこか変わっている。住民が高齢化した山村が舞台だ。何でも屋の若者と最新技術や機械で生活が持続できている設定。風景描写が、ただ今見ているかのように美しい。住んでいる者の複雑な気持ちが、自分のそれのように詳しい。『時代が進むとともに、入ってくる人たちも昔よりはるかに異質になった』。ここは著者の住む村なのか。新しい者と古くから住む者を融合させるための祭。変えるのではなく、生むための。最後の真っ白な大仕掛けも劇的で面白い。ミステリとしては少々難あり。2018/08/27

アラム

8
SF作家の小川一水としては少々変わり種の作品。G県(岐阜かな)の田舎町を舞台に起こるちょっとした事件や出来事を、土地の神である美森さまのお使いの伝承を絡めて描く。とはいえ、SF作家らしく田舎ながらテクノロジーなブツもちらほらで、新旧入り混じった風景が楽しい。著作には、一本気な女性が多い作者だが、本作は少し悪い方向に一本気なのかなぁ、と。続編があれば、だんだんほぐれて行くのかな。2018/11/21

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