内容説明
神秘の扉を前に最後の試験に失敗し、奇跡の剣を手にできなかったパウロは、剣を見つけ出すため、スペイン北部を東西に横切る巡礼の道、「銀河の道」へ向かう。古来からの道を歩き、聖地サンチャゴを目指す長い旅路のなかで、パウロに幾多の試練が降りかかる。しかしそれは、オカルトや魔法に心を奪われていたパウロに、真のマスターへの道を示す偉大な旅だった。自らの体験を基に描いたデビュー作に、刊行当時、あえて本に入れなかった奇跡的な体験や巡礼路の言い伝え、旅をするときのアドバイスなどについて語った「まえがき」と「あとがき」などをくわえた、刊行25周年記念特装版!
【もくじ】
まえがき
プロローグ
第一章 到着
第二章 サン・ジャン・ピエ・ド・ポー
第三章 創造する者、創造されし者
第四章 自分に対する愛と寛容
第五章 メッセンジャー
第六章 愛
第七章 結婚
第八章 法悦
第九章 死
第十章 祈り
第十一章 征服
第十二章 狂気
第十三章 命令と服従
第十四章 トラディションの儀式
第十五章 エル・セブレロ
エピローグ:サンチャゴ・デ・コンポステーラ
あとがき
訳者あとがき
特装版への訳者あとがき
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Yuko
5
<神秘の扉を前に最後の試験に失敗し、奇跡の剣を手にできなかったパウロは、巡礼路「銀河の道」を旅し、聖地を目指す。幾多の試練を乗り越え、辿り着いた答えとは…。実体験を基に描いた自伝的小説。初めて明かす体験等を追加。> 2017年版 学生時代からずっと行きたいと思っているカミーノ・デ・サンティアゴ聖地巡礼。バケット・リストにも入っているがなかなか実現しない。本著も初読。これではずみがつくかしら。実習がたくさんだ。きっとうまい具合にチャンスがまわってくるはず。焦らず待とう。 2019/08/27
バーベナ
4
翻訳者のあとがきを読んだら、必然ってあるんだなと思えて、内容とシンクロするようで面白かった。2018/06/02
Rion
2
巡礼の旅を通して、魔術師の証である剣を求める旅。最初ファンタジーとして読んでいたが、実際に教団や旅のルートがあるとあとがきを読んで知った。著者の体験をもとにして書かれている。キリスト教徒でもなかったので巡礼や愛の意味になじめず、終始不思議なおとぎ話を聞いている気分だった。本編よりも著者のプロローグとあとがきが一番面白かった。2018/03/20
右脳
1
とても示唆的で、キリスト教知識がないと理解できないのかな。教訓を授けてくれる本なのだと思う。理解できなくても苦痛には感じなくて不思議な読後感。 この先、経験することから理解が進んだりするのかもしれない。もう二度三度読み返したい。2023/10/01
もりちゃん
1
少し不思議な本で、ついていけないと思うところもあるが、じっくり考えるということと、世の中を悲観せず、努力を続けること。2022/03/26