内容説明
“政権を支える公明党 = 創価学会。この宗教組織はなぜかくも熱心に政治に取り組むのか。
その「信仰の論理」を明らかにする画期的な著作”
上智大学教授・東京大学名誉教授(宗教学)島薗進氏推薦!
社会学の新鋭にして創価学会員の著者が、緻密な資料分析をもとに解き明かす!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
fwhd8325
35
信仰する宗教も、支持している特定の政党もない私にも、この二つで一つの団体の存在は気になることが多い。学会側の方でありながら、慎重にバランスを考えた内容になっていると思います。だからといって、やや批判に軸足を置くものにとっては、消化不良感は否めません。選挙の時に、痛いところを突く池上氏も面白いと思うが、内部からの視点で、本当に冷静に分析を試みた著者の仕事には評価されていいのだと思います。2018/02/22
しょうじ@創作「熾火」執筆中。
31
【1回目】別の書籍へのコメントに書いたが、私は創価学会員の家庭に生まれ、創価大を卒業した者である。このような本が出たからと言って、溜飲が下がるとか、快哉を叫ぶとかはできない。なぜなら、なおもって苦々しい思いは残ってしまっているからだ。しかし、浅山さんの仕事には、敬意を表したい。私見を述べれば、創価大に公明党の政策シンクタンクを設置し、かつ、創価学会は公明党の「圧力団体」であることを公に宣言するのがよいと思う。そこで初めて、社会の中で信仰を保つことの意義が問われてくると思うからだ(2/12分を書き直し)。2018/02/28
ちさと
25
創価学会の会員である著者が、学会の歴史と現在を説明し、「世間」のひとの疑問に答えるという形になっています。暴露本でもなく言い訳本でもなく、限りなく誠実に書かれている事が文面に読み取れます。創価学会=うさんくさいの印象は変わりません。でも、学会員も二世三世の割合が増え、主要顧客の供給も減っていることで、これからの学会の方針も変化しうるのかな。2018/09/04
mittsko
7
これは良書!きわめて意義深い、宗教社会学の力作(とはいえ、文体は少しくだけたネット記事寄りのところも)。《創価学会による公明党支援の内的論理》の解明を目ざす本書。ただし、その「内的論理」は明文化されておらず、学会内部を満たす空気感、暗黙の了解の束といったものであるらしく、それは「内側から見る」ことしかできない。筆者は学会内部の刊行物、外部の研究論文を「一次資料」とするも、本書最大の意義はその「論理」を抽出し整理する参与観察ならぬ参与そのものの方法論、その手際にこそありましょう。お見事です2023/12/28
SK
7
題名からして、単なる擁護論かと思いきや、さにあらず。とても興味深く読んだ。何とも言えない面白みのある文章で、何度もクスリと笑ってしまった。戸田会長が再軍備に反対していなかったり、現在語られるイメージと実像は乖離しているのだろうなぁ。「国立戒壇建立の時来る!」という「聖教新聞」の見出しは、かなりパンチがある。松岡・佐藤両氏の滅茶苦茶な理屈に突っ込んでいるところも良い。ある程度、日蓮や創価学会に知識がないと、読むのは難しいかもしれない。2017/12/21
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