内容説明
一族の巫女におりる神託によって繁栄してきた木津音家。だが、もう何年も神託がおりていない。分家の娘ながら御印のある紅葉(くれは)は、本家に迎えられた。当主・寛人の目的は紅葉と神狐をつがわせ、次代の巫女を産ませること。寛人から道具扱いされ、寛人の娘で巫女の結花を慕う使用人たちから冷たく当たられ――本家に報復するため、紅葉は神狐を巻き込み反旗を翻す…!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ひめありす@灯れ松明の火
48
挿絵は表紙だけだったはずのオレンジ文庫なのに中にも挿絵がついてる。方針転換したのかしら?そんな事を真っ先に思ってしまうのでした。巫女の家の養女、紅葉は財力で何でも解決しようとするし、クラスにも学校にもいたら絶対お近づきになりたくないタイプ。でも、お金の力で何か悪い事を目論んでるわけでなく、ただ諦め悪く、自分の気持ちに正しく素直に足掻いているみたい。でも、その本当にしたい事って一体何なんだろう。父親と関係あるのかな。何冊か読んでるし、割と期待値も高いのだけれど、この作家さんどうにも相性が悪いらしく申し訳ない2018/11/22
よっち
39
御印を持ち分家の娘ながら資産家の木津音本家に迎えられた紅葉。しかしその目的が神狐とつがい次代の巫女を産むためと知り、養父に対して反逆を企てる物語。傍若無人で嫌われものの養女・紅葉と、常に努力し周囲に愛されながら御印を持たない実娘・結花。モフモフ狐たちと紅葉の出会いをきっかけに、対照的な立ち位置だった二人がそれぞれ新たな一面を見せ始めたり、人間関係も変わってゆく構図は印象的で、今巻の騒動を経て彼女が目指す目標の具体的な形が見えてきましたね。真意が見えないお目付け役の思惑も気になる続巻に期待の新シリーズです。2017/10/23
はな
31
図書館本。気いなっていた1冊。巫女の家系の力を絶やさぬためにキツネと番になることを強要された主人公。でも、反骨精神で傍若無人に反旗を翻していくストーリーのはずでしたが、話の主な中心は高校生活になっていて義理の父に復讐とかではないのかな?って思ってしまった。思わせぶりな感じもあったけれど、どっちつかずのようなストーリー展開で消化不良気味。2018/10/31
水無月冬弥
22
梨沙先生(@risa_sw)の #ラノベ ガチガチの現代異能バトルかと思ったら、痛快ゴーイングマイウェイ少女の物語でした。彼女をとりまく3人の男子キャラもいいキャラだけど一長一短なのが逆にいいですね。しかし、結花が覚醒したのはびっくり 2017/10/23
陸抗
21
一族の繁栄の為、巫女の神託を頼りにしてきた木津音家。本家の長女は神託を得られず、新な巫女を得るため、養女として木津音家に迎えられた紅葉。味方はおらず、金の力でなんでも解決し、最終目標は養父を蹴落とすこと。巫女を産むために神狐と結婚させられそうになるし、それぐらいのヤル気がなければ潰されるわな。ただ、この巻は、紅葉の学園での足場作りにしか見えず、続くのかな。2018/06/04
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