中公新書<br> 入門! 進化生物学 ダーウィンからDNAが拓く新世界へ

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中公新書
入門! 進化生物学 ダーウィンからDNAが拓く新世界へ

  • 著者名:小原嘉明【著】
  • 価格 ¥968(本体¥880)
  • 中央公論新社(2017/12発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784121024145

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内容説明

生物はなぜこんなに多様なかたちをしているのか? 餌の種類に応じてくちばしの形を変えた鳥、雄が交尾後の雌に貞操帯でフタをするトンボなど、多様な姿や驚きの行動が、どのようにして生起したのかを解説。さらに中立進化説、分子遺伝学や行動生物学といった最新の知見を紹介し、「挑戦する雄」が新たな種を生み出すとの新説や、過剰な適応は絶滅への道であることを提唱する。知的興奮に満ちた生き物好き必読の書。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

樋口佳之

29
ハエとヒトのようにまったく異なる形態や器官を有する動物は、そもそものはじめから異なる進化の道を歩んできたと考えられてきたが、実は両者はホメオティック遺伝子やパックス6遺伝子のように、器官の構築にかかわる遺伝子を共有する同朋であることが示されたのだ。両者は脊椎動物と無脊椎動物が出現する以前の太古の昔に存在していたある祖先を共有する「血を分けた」子孫だという、新しい認識/目の起源が多細胞動物の出現前まで遡るという指摘は注目に値する。/2018/08/23

fseigojp

27
カンブリア爆発という時代に、いまの生物界の原型ができたらしい 社会性昆虫の代表である蜂に見られる利他的行動はダーウィンの説となじみにくかったが利己的遺伝子集団の保存目的と考えると利己説で説明できるとか、ふむふむネタも満載 お買い得だった 2017/01/10

なっく

25
下手なミステリーよりもよっぽど面白い!それもそのはず、生物はみな生き残りを賭けた壮絶な生存競争を繰り広げてきたのだ。機能を強化し、変異を繰り返してリスクを避けてここまで来た。一番面白かったのは、やっぱり雄と雌の話。求める雄、選ぶ雌、というのはどの生物にも共通で、それは精子と卵子の数の違いなのだ。だから雄は必死で交尾の機会を増やそうとする。男は浮気性、というのは生物進化のための必然なんだねー(と正当化 笑)。イエスズメは一夫多妻で、No.2雌はNo.1雌の子を殺して雄の気を引く、それこそ毒婦も真っ青だ。2022/02/10

かごむし

23
「入門」と銘打つだけあって、知識のない僕でも、基本を踏まえた応用、これからの進化生物学の行方も網羅して、読み応えがあった。前半はダーウィンの進化論について、丁寧に解説されている。これは現在では常識として理解されていることの、自分の肌感覚に沿う包括的な知見を確認するものであった。しかしその後、分子遺伝学という画期的な学問が発展し「中立進化説」という新しい学説がほぼ正しいと立証されてきたそうである。この学説が、従来からの進化説と絡みながら、新しい進化説の地平が見えてきたというのが本書の結論である。面白かった。2017/09/30

かんがく

16
ダーウィンの進化説を中心に、自然淘汰、DNA、ゲノムなど生物の進化について記述。具体的な生物の生態が多数出てくるのでわかりやすいが、生存と繁栄のためにプログラムされたかのように行動するグロテスクさに少し気分が悪くなってしまった。生物学は私には向かないな。2019/04/29

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