内容説明
ブラウザにURLを入力してからWebページが表示されるまでの道筋をたどりながら、その裏側で働くTCP/IP、LAN、光ファイバなどの技術を説明していきます。インターネットを通ってサーバーまで行って帰ってくる道筋の途中には、今のネットワークの主要な技術要素が全部あります。そこでの機器やソフトウエアがどのように動き連携しているのかを探検すればネットワーク全体の動きがわかります。
本書は、ブラウザにURLを入力してから、サーバーがWebページの情報を返信してくるまでの過程を順番に追っていくというユニークな構成です。入力されたデータがパケットとなって、LAN、ハブ、ルーターを通り、プロバイダの回線を抜け、ファイアウォールをくぐり、次の行き先を探りながらゴールのWebサーバーを目指して、さまざまに姿を変えながら進んでいく様子を追うことで、個別技術を見ているだけではわからない、“現実の”動きがわかります。
IPアドレス、ネットマスク、デフォルト・ゲートウエイなどはパソコンのTCP/IPの設定で目にしますし、家庭内LANも普及してMACアドレスという言葉も身近になりました。「イメージとしてはなんとなくわかる」これらの用語が、現実の機器とソフトウエアがどうように動くかを知ることで、本質からきちんと理解できます。
インターネットの普及で、家庭とプロバイダをつなぐアクセス回線の技術も進んでいます。ADSLでの信号化の技術や伝送方法、光ファイバが高速化できている仕組みなどをくわしく解説しています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
魚京童!
24
1度では理解できなかったから、諦めてざっと読んだ。まださっぱりわからんかった。こうしてネットワークに繋がっているけど、わからないことだらけで、わからなくても問題なくて、それでいて退屈だ。わからないことを知ることを面白いと思えなくなった。ただどうでもよいのだ。人生諦めてしまった。どこに転機があったのだろうか、私は何度でも変われるけど、何もしたいと思わない。ただアルコールを摂取し、怠惰に流されていく時間のままに。たぶんアルコールに漬かってるからなんだけど、アルコールのない夜の過ごし方がわからない。カフェイン取2020/02/20
JACK
16
☆ インターネットが一般ユーザーに開放されて30年以上。パソコンやスマホだけでなく、TVや自動車などもネットワーク無しでは成り立ちません。そんなネットワークの仕組みを始点から終点まで解説する技術書。TCP/IPやLAN、光ファイバーまで丁寧に紹介してくれます。全てに精通している人は少ないので、エンジニアでも何か発見があるでしょう。私は通信関係のエンジニアをしていますが、ぼんやり理解していた位相変調(PSK)、直交振幅変調(QAM)が明確になりました。オススメ。2025/07/27
にく9
12
ADSLがすでに懐かしい。。10年後も通用する知識、というコンセプトは同意だけども、今やSDNとかクラウドに関する加筆も必要なんでは。。2015/04/20
リットン
10
名著と言われるのがわかる。表題の通りの疑問の対して、粗すぎず詳しすぎず全体感を掴めるようになっている。まぁにしてもやっぱり難しいは難しい。けど、これらの内容を完璧に理解していなくても、今では誰もがプログラムは作れてしまうっていうのがすごいなぁと思うし、その各要素をモジュール化して、それぞれを担当する人が自分のテリトリーだけを考えればいいようになっているのは、ネットワークにおける全てにおいて言えることなんだろうなぁと感じた。これは一人の天才が作れる規模ではないし、多くの人の積み重ねで今に至るんだろうなぁ2022/07/13
masabi
9
PCからケーブル、サーバーとネットワークがどう繋がっているのかが解説される。春に試験を受けるのでその基礎固めに読んだ。参考書はイーサネットの規格から始まって面食らい、その前段階を期待し期待通りだった。それでも難しのだが規格や抽象化が徹底しているおかげで普段のインターネットライフが支えられているのだな。アプリケーション層はともかくその下層、物理ケーブルなどはまったく意識しておらず勉強になった。次はTCP/IPに挑戦かな。2025/01/25