小学館文庫<br> ヒトリコ

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紙書籍版価格 ¥715
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小学館文庫
ヒトリコ

  • 著者名:額賀澪【著】
  • 価格 ¥715(本体¥650)
  • 小学館(2017/12発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784094064773

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内容説明

青春小説の旗手デビュー作、待望の文庫化!

 深作日都子は小学5年生の時、教師から金魚を殺した濡れ衣を着せられ、熾烈ないじめの対象となった。そのときから日都子は、誰にも心を閉ざし、「みんな」には加わらない「ヒトリコ」として生きていく決心をする。
 田舎の小学校の生徒達はそのまま中学校へ持ち上がる。ヒトリコの心の支えは、ピアノとピアノを教えてくれる偏屈なキューばあちゃんだけ。合唱の盛んな中学では生徒の間にカースト制度が生まれ、激しいいじめや陰口が横行する。「みんな」に属している限り生徒間の闘いは続く・・・。
 地元の高校の入学式。小5で転校した冬希の姿がそこにあった。モンスターペアレントの母親との暮らしに疲れ切った冬希は、母親を棄て、父親の地元に戻ってきたのだった。何も変わらぬ故郷、仲間。ただ、一人だけ全く変わってしまった日都子の姿に冬希は驚く。そしてその原因が自分が飼い、置いてきた金魚と知り・・・。 
 誰もの心に突き刺さる、青春の残酷さ、閉塞感・・・・・・。絶望的な孤独の末に見えてくるうっすらとした光。必ず誰もの心の奥の奥に入り込み、内側からあなたの心を揺さぶる、苦くて新しい青春小説です。

※この作品は過去に単行本として配信されていた『ヒトリコ』 の文庫版となります。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

タカユキ

121
小学五年生の時に担任教師に金魚殺しの濡れ衣を着せられて虐められた事をきっかけに「関わらなくてもいい人とは関わらないヒトリコ」になると決めた主人公。手のひらを返したかのようにヒトリコを無視する友人たち。そのどちらの気持ちも丁寧に描かれていて、主人公は強さと覚悟で大人より逞しく日々の生活を送っている。辛い状態ではあるが、周りの登場人物たちも個性的で救われる。そして頑なに周囲を拒絶するしかなかった主人公の心が、人との交流によって徐々に溶けていく様子は読み進めていて希望の光のように感じた。読後感は清々しかった。2018/06/14

dr2006

51
東京へ転校していった海老沢冬季と一緒に飼育していた金魚が死んだ。深作日都子はその濡れ衣で虐めの対象となってしまう。だが日都子はその虐めに抗わず、周囲との関わりを避け心を閉ざし一人で居ることにした。やがて皆から「ヒトリコ」と呼ばれ避けられる存在に…。人口が少ない町では中学も高校も顔見知りと一緒で過去をリセットできない。それでも背筋を伸ばし自分の生き方を貫く日都子だったが…。4年ぶりに地元へ戻り日都子と同じ高校に通うことになった冬季は、彼女の姿と態度の変化に驚く。初読み額賀澪のデビュー作、心理描写が好きだ。2022/05/08

ピロ麻呂

50
金魚殺しの犯人として濡れ衣を着せられた日都子。その事件をきっかけに「ヒトリコ」、一匹狼として学生生活を過ごしていく。彼女もそうだけど周りの生徒も結構冷めてて、さみしい人間関係…陰湿なイジメと言うわけではないけど読むのがつらくなる。でも、冬希君が転入してきて日都子が心を開きはじめると、二人の仲を応援したくなる。文庫特別版では微笑ましい関係となりホッコリしました(^^)2017/12/12

はるき

42
待ちに待った文庫化! 単行本で読んだ時は、大人たちの不甲斐なさに歯噛みしました。しかし今回は、子供たちの前を向く輝きに心うたれました。理不尽に負けまいと拳を握る彼女に心からエールを贈りたいと思います。名作だと思います。2017/12/12

よっち

37
小学5年生の時、金魚を殺した濡れ衣を着せられ、みんなには加わらない「ヒトリコ」として生きていく決心をした深作日都子。すっかり変わってしまった彼女の高校に、その事件のきっかけを作った冬希が入学してくる青春小説。好きだった日都子の変貌ぶりに心痛める明仁、そんな二人を見ていろいろ拗らせてゆく大都の関係。当事者たちにはどうにもならなくなっていたところで帰ってきた冬希の存在が少しずつ彼らの関係を変えてゆく展開は、これまで抱えてきたほろ苦い思いは容易には変わらなくても、乗り越えた先の未来を予感させる素敵な物語でした。2018/01/02

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