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内容説明
江戸時代から現代にいたるまで、日本の経営は常にイノベーションを起こしてきた。その歴史をたどれば、日本企業が持つ“強み”が浮かび上がってくる。三井高利、石田梅岩、渋沢栄一、安田善次郎、中上川彦次郎、石橋正二郎、松下幸之助……。時代を代表する著名な経営者から、知る人ぞ知るキーマンまで。逆境に挑んだ企業家たちの姿を丹念に描き出すことで、日本の経営の神髄に迫る。経営史研究の大家が人物エピソードを交えて解説するビジネス教養講話。 【主な内容】三井越後屋にみる革新と存続/「長者教」から「石門心学」へ/天保生まれの前衛的企業家たち/一人一業の専門経営者/不運な昭和期の財界人/気概を持っていた通産省の課長たち/トヨタ伝統の生産システムの誕生/日本の経営と現代の諸問題
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬弐仟縁
30
石田梅岩の石門心学は、五倫(主従・親子・夫婦・兄弟・朋友)の道を説き、正直、勤勉、公正、倹約、忍耐の徳目、心得を強調。モラルの必要と社会的地位向上を眼目とした。同時に奉公人の管理や組織、マネジメントに配慮(37頁~)。渋沢栄一の商才:正直、誠実、算盤、知恵・才覚(53頁)。日本企業は欧米と違い、デマケーション(仕事の範囲)が曖昧(186頁)。ハーバード大学シン教授(東洋で唯一のノーベル経済学賞受賞)が日本は人を中心とした価値観で、経済というインセンティブに結び、史的に成功と評価(226頁)。企業は人なり。2016/03/26
スプリント
10
江戸末期から第二次世界大戦後までの日本の経営の変遷を講義形式で書かれた本です。要点がまとまっていることと取り上げている経営者が多すぎないこともあって非常に読みやすく理解しやすかったです。2015/11/18