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内容説明
伊達政宗が「梵天丸」と称した幼少時代から“傅役”として養育係に抜擢され、己の生涯のすべてを若き主君の成長に捧げた片倉小十郎景綱――。幼い政宗が疱瘡によって病み、飛び出た自分の右眼を抉り出すよう命じたとき、それに応じたのも景綱であった。これ以来、政宗の失った右眼となることを誓った景綱は、主君を支える軍師として、また一人の武将として政宗の奥州制覇に向けた戦場に立つ。人取橋の合戦や窪田の戦い、摺上原の戦い、小田原参陣、朝鮮出兵、関ヶ原合戦といった伊達家の歴代の決戦場において、景綱は常に政宗の側にあって知勇を駆使し、「独眼竜のいるところ、必ず片倉小十郎の姿あり」と周囲に恐れられた。政宗が奥州の覇者となった後は更に固い絆で結ばれ、天下人である秀吉や家康の引き抜きも頑として拒んだ。その姿は“忠臣の鑑”として謳われた。政宗を奥州一の大名に飛躍させた戦国随一の補佐役を描く長編力作!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
佳乃
31
伊達政宗公よりも10歳上の片倉小十郎景綱。彼あっての政宗公であり、政宗公あっての景綱・・・という感じでしょうか。益々、景綱様が好きになりました。読みながら色々と調べて意外なことも判明。景綱さまの病って・・・口が裂けても言えない・・・2017/12/19
BIN
8
伊達政宗の片腕というか右目の片倉小十郎景綱。伊達輝宗のときに政宗の傅役になるも俸禄が増えないから出奔しようとしていたとは、それを止めた姉の喜多は偉い。序盤は若干情けなくもあるが、その後は先見の明がありまくる人物として描かれる。普通にスタンダードな小十郎というか政宗ものだったと思います。それにしても最上義光を「よしみつ」とルビが触られているのは気になってしょうがない。10年以上前の作品だからしょうがないかもしれませんが。喜多つながりで義理の兄の鬼庭綱元にはもっと登場してほしいところ。2018/12/01
MIKETOM
5
現代も全く同じだが、人間関係は相性が大事。まして命のやり取りをする時代の主従ならなおさら。ということで、政宗と景綱の絆は理想的だった。ともすれば血気に逸り勝ちな政宗の手綱をうまく操りながら大大名にまで上り詰める補佐役を全うした。どちらが欠けても不可能だっただろう。天の時と人の和がうまく嚙み合った稀有な例。政宗は仙台のイメージだが、実際は米沢(山形)→会津(福島)が本拠地だった。蘆名との闘いは熾烈を極め、歴史がちょっと違えば蘆名が奥州の覇者だったかもしれない。伊達でよかった。ちなみに、伊達政宗はB型です。2022/12/30
hiyu
3
実をいうともう少し心情を垣間見たかったというのが本音。事実の羅列というか、記述のように見えてしまった部分があるのも残念。政宗もそうだが、偉大な父親の息子の立場が個人的により見てみたかった。2024/09/23
おそばやさん
3
2018年2冊目読了。2018/01/28
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