内容説明
死んだ人間がみな亡者『留人』となる世界。ある限界集落に、留人の群れが押し寄せる。住民の平均年齢、70歳以上。対留人のスペシャリスト恐山を筆頭に、老人たちの命がけの戦いが幕を開ける!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ア・トイロッテ(各短編の評価はコメントで)
10
★★★ 6 設定は素晴らしいと思う。限界集落に現れる羆という現実のシチュエーションにゾンビパニックを組み合わせるという設定は秀逸。ゾンビ達に立ち向かう老人達はとても格好いい。短めな物語であったため急展開しすぎるように見えた。まるで映画のようだった。2018/10/10
文太
3
死んだあとに甦り、人間の血肉を求める留人となってしまう世界。おくりびとと呼ばれる対留人のスペシャリスト。おくりびとをしている恐山が暮らす限界集落、木帰町。そこを留人の群れが襲う。パワフルな老人たちと留人の攻防。普通のゾンビものとは一味違っておもしろい。「生まれてしまった以上は、生きなければならないのだから」という、逞しく日常を過ごす姿勢は見習いたい。2019/12/17
nd
2
人が死すとあたかもゾンビのように蘇り、あたかもゾンビのように他者を攻撃する「留人」になってしまう世界。死者を、留人を、脳を破壊することで人に戻す「送り人」である老人・恐山のもとに孫が家出してきた。そしてそれは、これから始まる未曾有の危機の予兆に過ぎなかった……というあらすじ。いかにもホラーゲームのプロットという感じ。限界集落で日本家屋で死者が蘇ってホラーとか聞くと某赤い水だし、大体合ってる。ヒトの三大欲求である「かっこいい老人を見たい欲」は充足できるので、その点はおすすめできる。2017/12/29
黑猫
1
2020年6月30日読了2020/06/30
TOMO
0
☆☆☆☆2019/05/13