内容説明
親権は誰のためにあるのか.増加する離婚の時に登場する親権.子どもの親権をめぐる争いは10年前の3倍以上になっている.年10万件の相談がある子どもの虐待では,親権は子どもの救出を阻む「壁」にもなりうる.弁護士として実務経験も豊富な著者たちが,子どもの視点を盛り込みながら,具体的に解説する.
目次
目 次
序章 なぜ、いま親権なのか
Ⅰ 親権とは何か
1 親の権利なのか
(1) 親権は誰の権利?/(2) 「家のため」「親のため」の親権から「子どものため」の親権へ/(3) 子どもを権利の主体とする親権
2 誰が親権者か?
(1) 家族のかたちと親権/(2) 親権の帰属、行使という考え方
3 親権の内容
(1) 民法における親権/(2) 子どもの監護と教育/(3) 子どもが住むところ/(4) 子どもが働くとき/(5) 子どもの財産の管理/(6) 子どもの代わりに財産の契約をする/(7) 結婚や遺言は
4 親権者に禁じられていること
(1) 未成年の子どもの行為を目的とする契約/(2) 親権者と子どもの利益が相反する行為
5 親権の制限と終了
(1) 親権の喪失や停止/(2) 親権の終了/(3) 成年年齢
Ⅱ 離婚と子ども
1 離婚と親権
(1) 親権者を決める/(2) 親権や監護権をめぐる争いの増加/(3) 離婚後に親権者はどちらになるのか
2 親権と監護権は、どのように決まるのか
(1) ある裁判例/(2) 親権を争うとき/(3) 親権者や監護者を決定する基準は/(4) 親権者をさらに変更するとき
3 養育費
4 面会交流
5 海外における離婚と親権
Ⅲ 親権と虐待
1 親権と虐待の境界
(1) 親権という「壁」/(2) 虐待とは/(3) しつけと虐待/(4) 教育と虐待・ネグレクト/(5) 医療とネグレクト/(6) 性的虐待と親権
2 虐待への対応と親権
(1) 発見、通告/(2) 調査/(3) 地域のネットワーク/(4) 家庭訪問とその後/(5) 立入調査/(6) 臨検・捜索/(7) 一時保護と親権/(8) 子どもの気持ち/(9) 親権者との協議/(10) 児童福祉法二八条審判/(11) 裁判上の和解と、里親への委託/(12) 親子が再びいっしょに暮らせるように
3 親権の制限、未成年後見
(1) 親権を制限する制度/(2) 親権の制限を用いるとき/(3) 未成年後見制度
終章 子どもからみた親権
主要参考文献
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ゆう。
こぽぞう☆
てくてく
micamidica
akane_beach