朝日文庫<br> 抗争 巨大銀行が溶融した日

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朝日文庫
抗争 巨大銀行が溶融した日

  • 著者名:江上剛【著者】
  • 価格 ¥850(本体¥773)
  • 朝日新聞出版(2017/12発売)
  • 3月の締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~3/31)
  • ポイント 210pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784022648655

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内容説明

元みずほ銀行マンの著者が、日本組織の病巣を鋭くえぐる金融サスペンス! 2011年3月、東日本大震災義援金の振り込みが集中し、ATMのシステム障害を起こしたミズナミ銀行。その2年後、コンプライアンス統括部の行員が何者かに殺害された……。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

104
池井戸さんももと銀行員ですが、早くやめたので作品はエンターテイメント系が中心となっていますが、江上さんはかなり支店長もされて、日本振興銀行にもかかわった人なのでかなり銀行業界の表と裏あるいは権力抗争についても知っているので、読んでいて楽しめます。あるメガバンクをモデルにしているのはすぐわかりこの人物は誰だろうと想像するのも楽しんで読みました。そこに殺人事件を織り込んでいるものの実際にあったようなことも書かれているのではないかとおもわれます。また映画化されると面白いですね。2017/11/20

じいじ

96
 都市銀行の管理職を辞して作家へ転身した著者が、古巣の巨大金融界を暴いた小説は面白くて一気読みした。精通した銀行の裏側が克明に綴られ、その緊迫感が伝わってくる。銀行を喰い物に骨の髄までしゃぶりつくす総会屋・暴力団の手練手管がリアルで面白い。頭取の引責辞任から始まる物語。再度の返り咲きを狙う男の、反逆役員への復讐が本筋見所だろう。苦言ひと言。話を広げ過ぎて登場人物が増え、焦点ボケを感じた。テーマを絞って厚みを出してほしかった。でも、初読みの江上剛のビジネス小説は面白かった。他の作品も読んでみたくなった。2018/02/02

はやぶさ0821

2
3銀行が合併し、その主導権争いの中で殺人事件が起こる。主導権争いの様子だけではあまり面白くないが、殺人事件が絡んだことで少しは話が面白くなってはいるが、ちょっと題材の割にはショボい内容に留まった感じ。次に読む作品に期待したい。2018/11/09

kobaton

2
腐敗!人の道を逸れてまで守らねばならぬものってなんだ?罷りなりにも高等教育を受けた者なら、そんなものないはずだし、そんなつもりもないはずだ。それでも腐り切った行動を選択するのは、価値基準が世間一般のものとかけ離れているからとしか思えない...江上さんの銀行残酷物語。いくらなんでも大袈裟な...と、何度も途中で投げ出したくなったが、結末が気になって最後まで読み通した。どれだけ足を引っ張り合うんだよ、現実にはあり得ないだろ、というのは認識が甘いらしい。事実に根ざしているらしい事が解説で分かる。頭から腐るだな。2018/03/12

ゆーたろー

2
元銀行マンである著者が自身の経験を基に、メガバンクの闇を描いた作品。大手を含む3行が合併し、巨大メガバンクが誕生するものの内実は、融合どころか旧行を引きずる派閥争いに終始しているミズナミ銀行。震災義援金送金の際、ATMでの送金不能となるシステム障害という問題でも結局その問題は解決されないまま、役員のすげ替えだけで乗り切ろうとする。そんな中、反社会勢力対応を担当していたコンプライアンス統括部の行員が何者かに殺害される事件が起きる。一体誰が、何の為に、真実は?という作品。さもありなんという内容が怖い(>o<)2017/12/01

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