創元推理文庫<br> コリーニ事件

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創元推理文庫
コリーニ事件

  • ISBN:9784488186043

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内容説明

67歳のイタリア人、コリーニが殺人容疑で逮捕された。被害者は大金持ちの実業家で、事務所を開いたばかりの新米弁護士ライネンは国選弁護人を買ってでる。だが、殺されたのはライネンの亡くなった親友の祖父だったと判明する。知らずに引き受けたとはいえ、少年時代に世話になった恩人を殺した男を弁護しなければならない――。苦悩するライネンと、被害者遺族側の辣腕弁護士マッティンガーが法廷で繰り広げる緊迫の攻防戦。そして裁判で明かされた、事件の驚くべき背景とは。刑事事件弁護士の著者が研ぎ澄まされた筆致で描く、圧巻の法廷劇!/解説=瀧井朝世

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ひで📚🏈

118
気楽に読み始めたらなかなかヘビーな内容でした。殺人事件からの『パルチザンの処刑』『戦争責任』『被告人の自殺』など・・・最後に残された1枚の写真の意味がコリーニの気持ちを表しているのだと思います。今日の一言『きみはきみにふさわしく生きていけばいい』2022/02/17

ゆのん

77
『われわれは自分にふさわしい生き方をするようにできているのだ。』このヘミングウェイの言葉、本編を最後まで読んだ後にもう一度読み返してみると本当に考えさせられる。長年の恨みや憎しみを遂げた者、戦争犯罪者となった者、世話になった人を殺害した者を弁護するもの、などなど。『ふさわしい生き方』は必ずしもハッピーエンドになるとは限らないが自分で選択している、選択せざるを得ない。生きるという事は選択の連続なのかもしれない。罪の無い人間は居ないと本文にあったが少しでも正しい選択を出来る様に生活したいと願う。2017/12/14

遥かなる想い

75
ドイツの刑事弁護士が描く法廷劇である。 なぜコリーニは大実業家を殺しながら、 弁護人を拒むのか? 事件の背後に流れる ドイツにおける ナチ犯罪の不気味さが いかにも ドイツミステリーらしい。 戦争犯罪の意味を改めて 問い直すドイツらしい 作品だった。2026/05/24

キムチ

72
十年以上前に読了。たまたま、アマプラで視て、あの時の重苦しい、それでいて、人として職業以前に在る「何か」に触れた感動が甦り、胸に鉄塊を埋められた様な。。読書時はひたすら、法的解釈を中心に 筋を追う事と、独が国家使命としてナチスへの追及の姿勢を進めて行くか否かの瀬戸際に着いた端緒になって行くののかとうっすら感じただけだが。画面で全体を俯瞰する事が出来、フランコ・ネロのとてつもない「眼力の演技」は圧倒された。欧州各地にナチが残した爪痕は詳細を分かっていなかったが、伊でのこの虐殺事件は画面を正視出来なかった。

読書家さん#lfJKjP

52
シーラッハに関しては犯罪に引き続き2冊目の読了です。コリーニ事件表題ではライネンとマッティンガーの法廷劇が繰り出される中、ファブリツィオ・コリーニのマイヤー殺害についての色々な過去、コリーニはコリーニの想い、マイヤーにはマイヤーの想いが描き出された時凄く考えさせられた。最後のコリー二からのライネンへの手紙は泣かされました。ヨハナは罪を背負っていかなければない辛さとの闘いが重くのしかかる。再度読み返したくなる作品でした。2024/04/01

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