新潮文庫nex<br> もってけ屋敷と僕の読書日記(新潮文庫nex)

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新潮文庫nex
もってけ屋敷と僕の読書日記(新潮文庫nex)

  • 著者名:三川みり【著】
  • 価格 ¥649(本体¥590)
  • 新潮社(2017/12発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 150pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784101801117

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内容説明

風光明媚な尾道に暮らす中学2年の鈴川有季(すずかわゆうき)は、ある日、奇妙な自動販売機を発見。100円玉を投入すると、大量の本と、その後ろから老人が現れた。本に埋もれた屋敷を終活整理する目的で始めたらしい。しかし、「どんな本にだって、救われたり感動する奴はいる」と熱弁する彼の言葉に有季の人生が動き出す――少年と、本をこよなく愛する老人との出会いを通して描く友情と恋と家族の物語。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

☆よいこ

72
YA。文庫。中学2年生の鈴川有季(すずかわゆうき)は奇妙な「本の自動販売機」を見つけた。つい100円玉を投入すると出てきたのは10冊の本、要らないとつき返そうとすると側面が開き「もってけ!」とおじさんが追いかけてきた。恐怖しかないw。人に本をあげたいけれど、自分が認めた人にしかあげたくない七曲さんと、悩める中学生有季は何故か友達になる。[第一話︰恐怖の自動販売機]老人と海[第二話︰エロ本トラップ]山田詠美[第三話︰恩返しの迷い猫]よしもとばなな[第四話︰謎のX]岳物語▽エロタイトル笑える2021/05/23

papako

69
ちょっと気になって。尾道が舞台。真面目で中学生男子の有季が、七曲というじいさんに押しつけられる形で本に出会う。有季のその時の状況や問題に、読んだ本から何かを感じとる。それが押し付けがましくなく、素直な感想が好印象でした。小中学生向けかな。ですが、おばさんも楽しみました。2021/03/12

九月猫

57
大好きな尾道が舞台なだけで嬉しいのに、巻頭のマップに“からさわ(アイスがおいしい)”発見!“からさわ”のアイス最中!ほんとおいしいよねー!ああ食べたい!……は さておき。ある日こつ然と現れた“本の自動販売機”と書かれた不細工なベニヤの箱(小屋)。怪しすぎるそれに、つい100円玉を投入したのが有季と七曲さんとの出会い。七曲さんの深い意味があるのかないのかわからない選本と言動に混乱する有季がいい子すぎて……彼が引き取る本が3桁になる日は近いはず(笑)読みたい本が増えるのが難だけど、続きが出るならぜひ読みたい。2018/03/28

真理そら

56
終活のために屋敷中を埋め尽くす膨大な本の山を何とかしようとしている七曲さんの気持ちがなんとなくわかる気がする。尾道好きにはさらに楽しく読めるだろう。七曲自作の本の自動販売機に100円入れたらドサッと10冊も出てきてうろたえる中学二年生の僕(鈴川有季)の読書と連動させた生活の中の問題解決をリンクさせながら話は進んでいく。『老人と海』『岳物語』『ひざまずいて足をお舐め』等が紹介されている。2022/02/06

ましゃ

52
中学2年の鈴川有希が本をこよなく愛する老人と本を通じて成長していく物語。尾道を舞台にしたのほほんとした話‥なんかではなく、友情に恋に家族に問題を抱え悩みつつも、本を通じて自分を変えようと学び、なんとかしようと行動する主人公の姿はかっこよく、また中学生からそういった本に出会える事が羨ましかった。世の中の本をすべて読む事は出来ない。自分にあった本、人生を変えられるような本に会うためには、強制でもいいから本を読むきっかけをつくってあげる事が大事なんだと思う。「どんな本にだって、救われたり感動する奴はいる」2017/12/10

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