平凡社ライブラリー<br> ルバーイヤート

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平凡社ライブラリー
ルバーイヤート

  • ISBN:9784582766790

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内容説明

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盃に酒をみたし、この世を天国にするがよい、あの世で天国に行けるかどうか分からないのだから。十一・十二世紀のペルシアに生きた科学者にして、虚無と享楽の詩人ハイヤーム。原語からの正確で平易かつ香り高い新訳に加えて、「人間は土から創られ土になる」など、私たちと同じようでしかし違うその世界観を解説、名高い四行詩を細かいところまで味わう一冊。

目次

第1章 創造、この不可解なもの
第2章 生きる苦しみ
第3章 太初からの運命
第4章 廻る天輪
第5章 土から土へ
第6章 なるようになるさ
第7章 無
第8章 一瞬を知ろう

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

赤とんぼ

29
解説つきでとても理解しやすかった。少しだけ、大伴旅人に感じが似ていると思うのは私だけかも(お酒好きなところだけか(^_^;))熱い砂漠、雲一つなく広がる真っ青な空、木々の蒼さ、花びらの舞うはかない美しさ、そんな、見たことのないような風景が詩の向こうに広がっているようでした。イランの人が「お花見」と同じように「砂漠」を見に行くというのに、驚きました。2014/06/22

金吾

20
○酒への愛と無常を感じる詩が多く、中学生の時から好きな詩集です。解説も良かったです。2022/04/06

ふくろう

17
鏡餅を見て「あれは何だ、宇宙か?天地創造か?」と尋ねてきたイラン人のエピソードにつられて購入。フェツジェラルドの英訳→日本語訳ではなく、ペルシャ語からの直訳という、なかなかいい仕事ぶり(英語を通すと、微妙に中身がキリスト教テイストになる)。個人的には小川亮作氏のハイテンションな名訳が一押しだが、こちらは時代や思想の説明が入っているところが良い。さまざまな訳のルバイヤートを4冊ほど持っている。「まだ買うの?」とつっこまれたが、それがルバイヤートである限り私は買い続けるよ。2009/09/27

ああああ

9
ただの酔いどれ詩人かと思ってたら、全然そんなことなかった!英雄も土に還る、風のように過ぎていく現世の出来事、といった無常観みたいなイメージなどはとても日本人には近しい感覚だし、イギリスで流行りはじめたというように東西古今にんげんにとっての普遍的な感覚なのかも。だからこそ!酒が素晴らしいって感覚も(酒飲みの自己弁護)。2015/01/15

牛タン

3
内容:サーデク・ヘダーヤトの編纂集を基に100首を収録。ジャンルによって8章にわけ、各章の頭に訳者のイラン留学時代のエピソードが挿入される。感想:人生の虚しさを詠った詩が多い。イスラームの宗教思想が根底にある。気に入った。解説があるので読みやすいが、けっこうオリジナル色が強い感じなのかな?2016/05/05

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