内容説明
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紀元前五八から五二年、カエサル率いるローマ軍は、ガッリア(現在のフランス、ベルギー)に遠征、この地を平定してギリシア・ローマ文化がヨーロッパに入る基礎を築いた。その歴史的大事件の現場のありさまを、カエサルは率直かつ簡潔な筆で記録にとどめた。ヨーロッパ史の古典中の古典を、いちばん読みやすく正確な新訳で読む。
目次
第一巻 紀元前五八年
第二巻 紀元前五七年
第三巻 紀元前五六年
第四巻 紀元前五五年
第五巻 紀元前五四年
第六巻 紀元前五三年
第七巻 紀元前五二年
第八巻 紀元前五一年~五〇年
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
viola
4
これを読むために、入門書として『ローマ人の物語』カエサル編を読みました。せめてその程度、もう数冊は関連書を読むなりしないと厳しいかと思えます。翻訳は読みやすいです。イギリスにしろ、フランスにしろ、避けて通れないのが『ガリア戦記』。あまりにも客観的過ぎて、これは本当にカエサルが書いたのか?と思えるほど。「私は」ではなくて、「カエサルはこう思った」のように書いてあります。内容的に面白くはないと思うけれど、史料としては超重要。思っていたよりも詳しく書いてくれていたので、論文にも役立ちそうです。2012/11/15
かわのふゆき
4
カエサル暗殺まで読み終えた「ローマ人の物語」。その原典に挑戦。読みやすい。登場人物が頭に入っているせいもあるが、新訳というのもその理由か。この本に書かれていることに加えて、人物の性格付けやローマで平行して起きていたことをも綴っている「ローマ人の物語」の方が読み物としては面白い。とは言え、それすらもこのガリア戦記の一解釈にすぎず、カエサルが残した記録のスケールと時代の芳香に、ただただページをめくるほかない。千五百円と文庫にしては高いが、二千年以上前の作品を本棚に並べるという、書物の力を感じることができる一冊2009/11/09
TMHR ODR
3
カエサル自身が8年間のガリア総督時代を報告するために書いたという「だって俺って偉大じゃ~ん」なガリア~ブリタニア~ゲルマニア戦記。すぐに降伏しちゃすぐに裏切るガリア人を相手に悪戦苦闘、でもここまで信用ならない輩に対して寛容に接することができるのはある種の才能なのかもしれないな、と思いつつ読んだ。こういう原典翻訳モノにしちゃ読みやすいけど、やっぱり読みにくい。二度は読まないでしょうが内容は面白いので★×3。2016/06/22
shou
3
古典中の古典。「ローマ人の物語」の方が読み物としては面白いけれども、2千年以上前に遠征した本人が書いた原典だとは信じられないほど、素晴らしく読みやすい。特に他者の手による最終章と比べると読みやすさは段違い。功績アピール目的とわかっていても、一人称が「私」でないのも不自然ではないほど客観的に見える。カエサルは一流のジャーナリストでもあったのだなと思う。2013/07/08
TMHR ODR
2
★×3。前回の評で二度はないと言いながら、再読。そこそこローマ史も分かってきた今、カエサルはこの本で何を書き残したかったのかを意識てみたんだけど、どこにどの部族がいるかはもちろん、様々な戦いの中で部下が如何に貢献したかにもかなり気を使った内容になっていると思う。ラビエヌス他の副司令官クラスの行動や判断を後からかなり事細かに聴取したのだろう。TVドラマ「ローマ」の主人公になるプッロとウォレヌスの叙述は唐突だけど、ただの面白エピソードとしてだけでなく、活躍をアピールしてあげる必要性があったのだろう。2017/02/14
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