内容説明
日本の産業PRを疎かにした時の首相に資質がないと怒りつつ、〈お名前様〉〈ご住所様〉と何でも“様”を付けたがる過剰な日本語使いの店員に苦言を呈す。真剣に《怒る》ことを避けてしまったすべての大人たちへ、その怠慢と責任を問う、直球勝負の痛快エッセイ五十編。我ながらよく怒っていると著者本人も思わずたじろぐ、怖くて優しい本音の言葉。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
★グラスハート★
64
2.0 内館氏らしいエッセイ。何かに怒ってくれている。今回はいつもより、相撲以外のスポーツ系は少なかったように感じる。 毒を吐きまくりなのに嫌みがないのが内館氏の良いところだと思う。2020/08/29
あつこんぐ
39
あとがきで内館さんの友人が「ハートがトシをとると色んなことがどうでもよくなる」と言われてましたが、その気持ちわかります。内館さんより年下の私ですが昔より怒る事が少なくなりました。色んなことに気が付き怒る事が出来る内館さんは、ハートが若いし、自分に厳しい分他人にも厳しいのでしょうね。むやみやたらに誰彼構わず噛み付いているわけではないので、怒られる方にも非はあるのでしょうが…。いつまでも元気に「納得いかーん‼️」と怒りながら沢山エッセイを書いてほしいです。2021/10/02
カタコッタ
16
さすが、文壇の正直者!(私が勝手に言っている)いつもながら読んでスッキリしました。内館牧子先生は自分の好きな事をとことん追求して楽しむ事を教えてくださった方です。先日TVの対談番組でお元気で明るい内館牧子先生を拝見し元気と心から溢れ出る笑いを頂きました。この本もちょっと開いてみるだけの予定でしたが、そのまま読んでしまいました。たまには家事を休んでもいいとのメッセージだと思っています。2020/09/23
かんかん
13
少し古いエッセイ。当時の相撲関係の話が多く、この辺りは良くわからないけど、「言葉」に関する部分は納得すること多し。あいまいさのないきちんとした言葉で、話すように気を付けようと。2018/05/19
めぐみ
11
その通り!と何度もうなずきながら読みました。2018/02/18