内容説明
一九八一年にタイムスリップしてしまった俊介。レコード会社の女性ディレクターに頼まれ、売れないデュオに未来のヒット曲を提供する。「歴史を変えていいのか」と躊躇はあるが、背に腹は替えられない。リリースされた「世界に一つだけの花」「赤いスイートピー」は次々に大ヒットし、俊介は過去で生きる決心をするが……。掟破りの痛快エンタメ!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
GAKU
71
2014年から1981年にタイムスリップした29歳の青年の物語。この作品を読んであらためて、今でも一線で活躍している桑田佳祐、ユーミン、松田聖子達って凄いなと実感。他にも実名で色々な有名人やお店も出てきます。ありがちなストーリーですが、80年代当時の音楽や世情を良く知っている年代の、私には面白かったです。ラストにあの人が登場するのも中々の趣向でした。80年代に20代の若き日を過した方は楽しめると思いますよ。2018/05/01
hnzwd
50
1981年にタイムスリップしてしまった主人公が、時代に残る名曲を使い1980年代の音楽シーンを駆け上がっていくという魅力的なプロット。選曲もまさに90年代の名曲ばかりで外れなし。この曲も、、というノスタルジックな気持ちにさせてくれるのでした。ラストは酷いけど。2018/01/17
Yunemo
39
何故1981年なのとの想いで読み進め。そういうことなんですか、でもちょっと主題からずれるのかな。この年代の世相、ファッション、会社形態、働く人の勤労意欲、何だか覚えているようで懐かしさも。33年の時を過ぎてもやっぱり凄いアーティスト、世代を超えて何故に人を惹きつけるんでしょう。自身も、良いものは良いという、やっぱりこの感覚でしか表現できずに。週休二日制がまだない、働くことの美徳は自己犠牲、それでも幸せ感はあったような。なんだか今の働き方改革ってほんとに正しいの?との消極的想いに。ちょっと雑さ加減が面白く。2018/06/10
Takeshi Kambara
23
2014年から1981年にタイムスリップした主人公が、趣味だった音楽を生かしてチートする話。この時代にまだ発表されていない名曲を若手ミュージシャンに歌わせて革命を起こせるのか!?登場する数多くの曲は知っている曲ばかりで読んていて脳内がとても賑やかだったwあれよあれよと進んだ先に待っていた超予想外の結末には驚愕!!こういうオチに持って行きたかったのかぁ…うーん。個人的には不完全燃焼感が否めない作品だったが五十嵐さん好きなので他の作品も読みます。スワンソングの意味を知らなかったので勉強にもなりました(ΦωΦ)2020/12/20
こむぎ
22
2014年から1981年にタイムスリップという話。この時代にはまだ携帯も無くて、ネットもなくて、今考えるとだいぶ不便そうな時代だったなぁ〜というギャップは面白かった。いい曲はいつの時代もいい曲で、未来で流行する曲を流行らせる、っていう件はワクワクしたけど、その結末はね。そうきたか。2022/02/26
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