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内容説明
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日本語の表記には漢字も仮名文字もあるように、純粋な単一言語がないことは、歴史を見れば明らかだ。だが明治期以降、西欧文化的な価値観にとらわれ、言語ナショナリズムの考え方に陥ってしまったのだ。はたして、文化と文化圏の歴史的な違いを無視して、日本語を語ることができるのだろうか。言語学や国語学だけではない、文化史からの日本語論。
目次
序章 文化史の視角-日本語とは何か(日本語といえば日本の国語?
漢文は国語か? ほか)
第1章 日本語-そのはじまりを考える(言語とは何か?
ヤマト言葉は誰のものか? ほか)
第2章 王朝文化-バイ・リテラシーの定着(漢字の読みが複数になった理由は?
いろは歌と五〇音図の関係は? ほか)
第3章 武家政治-言葉の秩序と叛乱(うたい文句は道理と無私?
マコトの誕生? ほか)
第4章 帝国秩序-言葉の叛乱と変容(どのような言葉の制度がつくられたのか?
訳語には危険が潜む? ほか)